おいしい庄内空港 ANAフライト庄内~羽田搭乗記 直前のバルクヘッドシート確保!

※こちらの記事は飛行機好きの彼が作成・わたしが編集した記事です。

山形旅行の行きは青春18きっぷを利用してのんびり鈍行旅を楽しみましたが、帰りは荷物(日本酒)が多くなってしまい、さすがにぴゃっと帰ってしまおうと庄内空港からANAに搭乗しました。

できれば特典航空券を利用したかったのですが、お盆真っただ中のピーク時で1ヶ月前時点ではすでに残席がなく、スーパーバリュー28での購入でした。

JRも検討しましたが、在来線特急と新幹線の乗り継ぎで5時間弱かかるのと、ANA早朝7時10分の便は10,890円とJRより安くなっていたので、早起きは大変だなあと思いつつ航空券を購入しました。

(もっとも一番大変だったのは、早朝に空港まで車で送ってくれた彼女の家族の皆さん方でしたが…。朝早い中、ありがとうございました)

チケット購入 苦渋の決断

航空券購入時点で、搭乗日前1ヶ月を切っていて、スーパーバリュー28もぎりぎりの期限でしたが、7時10分と早朝のためか、まだ半分程度の空席がありました。

機材はボーイング767-300(76P)、普通席の座席は2列-3列-2列の配置です。

チケット購入時点では最前列のバルクヘッドは上級会員のダイアモンドメンバー向けにブロックされていて選択できなかったため、空いていた非常口座席の21Hと21Kを選択しました。

エコノミーでも足元広々!でも…非常口座席のメリット・デメリット【ANA編】

好みとしては窓側座席で景色を楽しみたいのですが、非常席座席は翼の上で景色が見づらい。苦渋の選択を強いられましたが、早朝のフライトだったので、短いフライトでも寝たい&足を伸ばしたいという気持ちも勝り、非常口座席に決定。

まさかのバルクヘッドシートを確保

彼女とお酒を飲みながら、旅程について話をしていた出発2日前の夜半過ぎ。ふと思い立ち、なんとなく、本当になんとな~く、ANAアプリから予約情報を確認してみたところ…なんと、

なんと!

バルクヘッドシートが開放されている!!

エコノミークラスならバルクヘッドシートに座りたい!どんな座席?バルクヘッドの意味って?etc.

もちろんすぐさまバルクヘッドシートに変更します。バルクヘッドシートって何?という方は  の記事をご参考ください。

開放されていたバルクヘッドシートは、普通席最前列の5Hと5K。前に座席が無くて足元も広いゆとりの空間。そしてなにより景色がじっくり楽しめる。当初は短いフライトでも睡眠をとろうと非常口座席を選んでいた私たちですが、バルクヘッドシートをGETしようものなら、はしゃいで機内では寝れないだろうな…。

バルクヘッドシートの取得は運?

こう書き進めていると運が良くてGETできたと思われそうですが、実は、バルクヘッドシートは搭乗の直前(1~2日前)になると空きがある場合開放されるシステムになっているのです。

ANAの会員のステイタスによって座席が開放されるタイミングは異なりますが、私はスーパーフライヤーズカード(SFC)会員なので、2日前の0時に座席が解放されます。ただ、今回はそんなことは完全に忘れていて何の気なしに確認したタイミングがたまたま0時過ぎだったのでした。恐るべし偶然。自分の無意識の行動に感謝感激雨あられ。

座席の開放とは

予約時点で指定できる座席の範囲は、購入した航空券の種類とANA会員のステイタスによって制限があります。国内線と国際線で若干ルールが違いますが、一般に割引率が高いチケットほど座席指定の範囲が制限され、会員のステイタスが高いほど選択の範囲が増えます

座席開放は搭乗の直前にその制限が開放されて、その時点で空席の座席がすべて選択できることを言います。

今回の場合を例にすると、私が購入したチケットはスーパーバリュー28で割引率が高い航空券のため、本来は座席指定範囲がかなり制限されますが、会員ステイタスがSFCだったので最初から非常口座席が選択でき、さらに2日前の0時からは、バルクヘッドシートを含む全座席が開放されたのです。


参考
ANA – 座席指定についてAll Nippon Airways Co.,Ltd

おいしい庄内空港

山形県の庄内地方は海側で秋田県に近い地方になります。山に囲まれた内陸部にある盆地の山形市や米沢市などとは文化や歴史が異なり、地元の方は江戸時代には北前船の航路で栄えて京都上方の文化のつながりがあったと自慢しています。

庄内空港は庄内地方の中心都市である酒田市の海にほど近い地区にある地方空港で、ANAの羽田便が1日4便のみ就航していましたが、8月から山形県初のLCCとしてジェットスターが成田に1日1便就航しました。

「おいしい庄内空港」の愛称は、山形県の食だけではなく景色、祭り、温泉などすべてがおいしい(見事だ、すばらしい)との思いを込めて名付けられました。確かに日本酒も新潟に負けてはおらず、有名どころでは十四代、楯野川、秋鳳など銘酒ぞろいです。鳥海山や出羽三山などの景観や歴史的、伝統的な見どころがたくさんあります。

小さな地方空港ですが、庄内地方はもとより秋田県南部からの東京へのダイレクト移動手段であり利用率は高いようです。

建物に入るとすぐ目の前がANAカウンターです。手荷物が1つと搭乗手続きが2つだけしかありません。今回は早朝7時10分の便でしたが、6時に到着した時にはまだクローズしていて、フライト1時間前の6時10分にオープンしました。他の便の場合もオープンは1時間前かもしれません。ちなみにANAの左手にジェットスターのカウンターがありましたが、この時間はもちろんクローズでした。

出発フロアは2階でカウンター左手のエスカレーターで上がります。すぐ目の前に山形のお土産のショップが2店ありますが、この時間に開店していたのはグルメ・産直品・特産品の専門店 山形・清川屋のみ。ANAフェスタは営業時間外でした。ただ調べてみたら清川屋も7時45分からの営業となっていて、お盆期間中の特別営業かもしれません。清川屋でお土産を物色し、この時期しか食べることができない「だだ茶豆」を購入。日本酒が進む。。。

ショップの目の前がすぐに保安検査所ですが、ほとんど並ぶことなくスムース。入るとすぐに搭乗口です。ここのANAフェスタは営業していました。

窓からは目の前に本日の搭乗機B767-300が見えます。

この時は気が付かなかったのですが、写真をチェックしているとエンジンの左側にウサギっぽい影があるぞ、なんだこれは・・・?

調べてみて初めて知りましたが実はこれ、庄内空港のマスコットキャラクター「まめうさ」でした(笑)

”出羽三山の主峰月山に住むうさぎが、何か楽しい事を探しに庄内に下りてきました。庄内を旅してまわり、酒田の日和山公園では夕陽を浴びて体が赤くなってしまいます。だだちゃ豆の「だだちゃさん」と出会い、庄内のいいところや美味しいものを探す生活をスタートさせます。庄内の観光PRを仕事とし、庄内空港内に住ませてもらっています。”

引用元:庄内空港ビル株式会社HP https://www.shonai-airport.co.jp/about/mameusa/

 

窓からの景色

いよいよ搭乗です。

短いフライトですが、やはりバルクヘッドシートは広々として快適です。窓からの景色もばっちり。

山形空港は誘導路がなく滑走路1本のみなんですね。滑走路の端っこが広くなっていてそこで向きを変えて離陸です。

離陸してすぐ、眼下に田んぼが一面に広がっています。さすが庄内地方は米どころです。

5分くらいで鶴岡市の横を通ります。田んぼと市街地の境目がはっきりしているのが面白いですね。

山あいに近づきます。画面を横切って緑の帯が何本か見えますが、河岸段丘が緑地になっています。上空からだと段差になっているのがはっきりわかります。

ちょうどこのあたりの真下が出羽三山の一つである羽黒山五重塔があります。

しばらく飛行すると、山頂がなだらかに開けていて残雪があり、斜面が峡谷のようになっている特徴的な山が見えてきました。月山です。中央の残雪の残るあたりが弥陀ヶ原という湿原で、この時期は高山植物が咲くお花畑だそうです。

奥の雲に隠れているあたりが湯殿山のようです。

今回は上空から見た出羽三山ですが、いつかは地上から訪問したいものです。

ちなみに冬に同じルートを飛行した時の写真と比較すると夏山と冬山の違いがよくわかります。

写真山形県は気持のいい快晴でしたが、福島県あたりから曇りはじめ羽田に着陸した時は雨が降りだしそうな天気でした。台風10号の影響です。

しかし羽田で思わぬうれしいプレゼントが。

JALのエアバスA350初号機が駐機しています!

初めてJALが導入したエアバスの大型機です。初号機の特別塗装デザインはJALのシンボルカラーでもある「挑戦のレッド」。機体後部のロゴ「A350」がカッコいい!

9月1日の就航に向けて、訓練飛行で早朝から深夜まで全国の空港に飛行しているのですが、たまたまこの日は訓練飛行が休みで羽田に翼を休めていました。

マイルはANAで溜めているので今のところJALに乗る機会はないのですが、A350は乗ってみたいと思う機体です。国内線仕様ながら前席にモニターがあり、垂直尾翼からの外部映像が楽しめるなど、ワクワクする仕掛けがたくさん。エンジン音が小さく快適なのも自慢だそうです。

上空からの景観が楽しめて最後にサプライズプレゼントがあるなんて、やはり外がゆったり見えるのは最高ですね。

 

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