ラムと燗酒のペアリング!羊齧協会主催「ラムフェスタ」に行ってきたよ

羊齧協会主催「ラムフェスタ」に行ってきた

11/3 土曜日中野セントラルパークで開催されていた餃子フェス&ラムフェスのラムフェス編です。

餃子フェスのチラ見レポはこちらから。

ビールも飲み小籠包も食べ、いざ、ラムフェスタへ出陣!ところが…

なんと
13時で売切れのブース続出ー!こんなに盛況とは…
驚き桃の木山椒の木。

友人とうろうろしながら、

おいしそうなラムシューマイにときめいたり、

アイスランドの羊の鳴き声缶なるものの値段に恐れおののいたり(1缶2000円)。

ラム焼肉と刀削麵ラム焼きそば

とりあえず二手に分かれて羊狩りをしようということで、色んな人が食べていて美味しそうだった刀削麺ラム焼きそばの列に並びます。

片手にラム焼肉、

そしてもう片手にはラム焼きそば2人前を無理やり一皿に盛ってもらってベンチへ戻る。

ベンチに腰を下ろしてほっとする。が、おや…互いの武運を祈って別れた友の姿が見えない…。

息つく間もなくラムチョップの列へ

文明の利器(LINE)で通信を取ると、まだ売り切れていないラムチョップ屋さんを発見したけど人数分は持てないかもとの連絡が。

助太刀いたす!と心の中では未だ武士気分のわたし。合流。列に並びながら粛々とお兄さんたちが羊肉を焼く様子を眺めます。お兄さん達のTシャツが可愛い。

意外と早い列の進み。羊が焼かれる煙を全身で受け止めながら、無事ラムチョップとラム串を購入。

餃子フェスはID決済推しだったし、こちらのブースではカード決済ができてめっちゃ便利!ただでさえ手がふさがりがちなフェスで、小銭を探さずカード決済できるの嬉しや。衛生的にも食べる前に小銭触るの、あまりよろしくないと思うのですよ。

燗酒との運命の出逢い

そしてはたと気づく。羊ばっかり狩って、一緒に飲む酒がない。なんかもうお酒買うのにまた並ぶのやだな、ローソンで缶ビールかワンカップ買うか!と思っていると「こちらでラムチョップご購入の方、熱燗100円引きです〜」とのかけ声が。む。むむむ。

これは行くしかない。しかも待ちなし。上にぶら下がってる4種類全部飲みたい。でも持てない…。

鬼の形相で悩んでいると、鬼気迫るものを感じたのか「いっぺんに買わなくても、レシートがあれば後からセットでも大丈夫ですよ〜」とお姉さんがやさしく声をかけてくれる。その言葉を待っていた!!!ということで、

一番気になっていた杉錦 山廃純米原酒 10年古酒と、

生酛のどぶをいただきました。

「杉錦 山廃純米原酒 10年古酒」と「生酛のどぶ」

Let’s 歩きながらテイスティング

まずは杉錦。10年古酒というので癖が強めかなと想像しながら口に含むと裏切られます。いい意味で10年ぽくないというか。コクはしっかり、熟成感もありますが、古酒を若い人から遠ざけるあの後味の酸がほとんどありません。カラメル香がやや強く、紹興酒をあたためたものに近いかもしれません。

つづいて生酛のどぶ甘くないホット甘酒という感じでアルコールも控えめ。麹の甘みがわずかにあります。飲みやすくて身体が温まるので「熱燗って酔っぱらいそう…」というマイナスなイメージを持っている女性なんかにはよいかもしれない!美味しいんだよ!燗酒って!

燗酒とラムのペアリングやいかに

さて、席に戻って先ほどの杉錦とラムチョップ、ラム串を合わせてみます。

待ってめっちゃ合う・・・。

まだほんのりあったかかったラム焼きそばも杉錦と合いまくりです。タレが甘めで麺がもちもちで美味しかった。杉錦が紹興酒の様な味わいなので、中華系のオイスターソースや海鮮系の旨味、香りに癖のある羊肉とは相性がいいのでしょう。

だがしかし。

どぶの方は、単体では美味しかったのですが、ペアリングとなると微妙。ジンギスカンでごはん食べれる人はいいのかも?という範囲に収まりました。

ギネスとキルケニーも忘れちゃいないよ

 

小休止。ラムといえば?な、ギネスとキルケニーも1パイントずつ飲みました。こういうフェスのカップでも綺麗なカスケードショーが出るのですな…。泡がクリーミーでうまうま。

「辨天娘 青ラベル」と「竹鶴」

さてさて、落ち着いたところで残りの2種類を飲みに再び燗酒のブースへ。お姉さんが顔を覚えてくれていて、レシートを見せなくても「あ~!(さっきの鬼の形相のお姉さん!)どれにしますかー?」と声をかけてくれました。嬉しい。心の声は聞こえなかったフリです。

この燗酒ブース、西荻窪に3週間前にオープンしたカントニクスというお店が出店していて、お店の方では、ラムだけでなく様々なお肉と燗酒という珍しい組み合わせが楽しめるということなので、今度行ってみたい。

会話もそこそこに、鳥取の辨天娘(べんてんむすめ)広島の竹鶴をいただき、後から合流したお友達がどぶを飲んでみたいというので、もう一度どぶをもらい、前の2杯と合わせて5杯で2000円!神か。神だ。

あーいいな、この眺め。これよこれ。瓶から直接もいいけれど、このちろりに移し替えてから温めて注ぐのが風情があってよいですよねえ。

肝心要の味ですが。

辨天娘は燗にしても骨格を失わず、強さがあってしっかりした美味しいお酒でしたけど、うーん。やっぱり古酒を飲んだ後では…。竹鶴も薄く感じてしまいます。

ラムフェスタ・ベストペアリング賞

この日一番おいしかったのは、杉錦とラム串の組み合わせでした。ということで、杉錦とラム串にラムフェスタ・ベストペアリング賞を勝手に授与しちゃいます。受賞の決め手はというとですね、食べやすいというのも大事な点だし、タレの味がまんべんなくついて、柔らかくて美味しかったんですね。お肉がね。ラムチョップは脂のところに癖がありすぎて、杉錦とは少し喧嘩しちゃう感じがありましたのでラム串とさせていただきました。以上でございます。えー今一度ラム串と杉錦のカップルに盛大な拍手を!ぱちぱち。

はい。茶番はこれくらいにして。こういう食べ物フェスは、食べられる分だけ持ってまわる遊牧民スタイルがいいのかなと思いました。例えばラム串片手に熱燗持って、ハフハフ食べられるうちに味わって、さ、次。というような。うん。今後の教訓にしていこう。

こういう思いもよらないところで、新しいペアリングに出逢うのは呑兵衛冥利につきますな。楽しくおいしい時間を過ごせました。羊齧協会の皆さん、素敵なフェスをありがとうございました。

 

おしまい。

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