2019年12月から年明けまで、3週間シンガポールに滞在した際に選んだ最初のホテル「ワンズ・ホテル(Wangz Hotel)」についてのレビューです。なんと、わたしたちが泊まった約2週間後に閉業し、経営母体が変わりました。
現在はcitadinesのグループに加わり、D’ Hotelとして、ワンズ・ホテルの外観・内装を引き継ぎ運営されています。
参考 D’ Hotel Singaporecitadines official site
D’ Hotel Singapore のアクセス
シンガポールの中でもオシャレで感度の高いショップが立ち並ぶチョンバルエリアにあります。
歩いて数分のところにはビブグルマンを獲得したホッケンミーやチキンライス、水粿などが入っているチョンバル・マーケットや、チョンバル・ベーカリー、ルーズ・ハイナニーズ・カレーライス etc.グルメスポットにも事欠きません。
個性的なデザインとフレンドリーなスタッフが魅力
円筒状の建物は外観からしてユニークです。間取り図を見ても面白い。私たちが泊まったのは408号室でした。
左手に見える広々としたロビーはスタイリッシュな家具でまとめられており、ちょっと休憩するのにも軽い打ち合わせをするのにも使い勝手の良い造りになっています。
また、入ってすぐ右手にはシンガポーリアンのアーティストによる美しい絵が出迎えてくれます。
部屋の様子と使い勝手のレビュー
部屋の中もまた個性的です。枕の上には明るい花の絵が飾られており、これだけなら、朗らかな気分で過ごせそうだなという感想で終わるのですが、
枕元には何故か大量の目が‥‥‥
面白くて彼と一緒に吹き出してしまいました。でもコレダメな人はダメだよね‥‥だいぶ攻めてますね‥‥。
晴れた日の部屋からの眺めはこんな感じです。手前の赤い屋根がローカルなチョンバルエリアで、その奥には日本人の駐在家族も多く利用するコンドミニアムや高層ビルが立ち並んでいます。チョンバルの今と昔の境目がハッキリと見えるとても面白い景色です。
洗面台の目の前は大きなガラス窓になっていて開放的です。拡大鏡があるのでお化粧がしやすかったり、シンプルながらもスペースが豊富で身支度がスムーズに行えました。
鏡の前に物を置けるスペースがあってそこに歯ブラシや化粧水、化粧落としなどなどを置けて家と変わらない感覚で使えたので、洗面台まわりの使い勝手はよかったです。
シャワーとトイレはヤバかった。何がヤバいって?あるべき場所に仕切りがないので、シャワーを浴びるとトイレの床、便器までビショビショになってしまうのです。こりゃ参った‥‥。
建物が円形のため、部屋のレイアウトが同じフロアでも違うので、おそらくこの部屋だけだろうとは思うのですが…
シャワー自体の水圧やお湯になるスピードなどには問題なかったので、この点だけは残念でした。
朝食とスタッフについて
朝食会場はワンズ・ホテルの時代には最上階のレストランでブッフェ形式だったのですが、D’Hotelになってからは1階のロビーに変更になったようです。
サーモン、点心、お野菜、チーズ‥‥ その場で焼いてくれるオムレツ
ポリッジが食べられる日もあれば、 サモサとピラフでインド風の日も。
2019.12時点では毎回内容の違うレパートリーに富んだ食事がいただけたのですが、味自体はまあまあ。現在は経営が変わったこともあってか、口コミを見るととてもシンプルな朝食になっている様子。
ホッケンミーとタイ風魚団子 シュウマイとエビ蒸し餃子
短い滞在でおいしい朝食を食べたい!という方は、チョンバル・ベーカリーや近隣のカフェを利用した方が満足度の高い旅行になると思います。これについては、次に書きますが、スタッフさんもそう言っていたので事実だと思います(笑)。
毎朝朝食会場で顔を合わせていた男の子は、「日本が好きで北海道に行きました。フレッシュ・ミルクがとても美味しくて感動しました!」とメグミルクの牛乳パックの写真や北海道の雪景色の写真を見せてくれました。
初音ミクやポケモンなど日本のキャラクターも大好きだそうで、「白い衣装を着たミクがいてね!」と、カメラロールをスクロールしながら段々熱弁モードに…
「ところで昨日は顔を見なかったけど違うところでご飯を食べたの?」と聞かれたので、チョンバル・ベーカリーに行ったことを話すと、「ここのご飯より美味しかったでしょう?」とニヤリ。
この男の子以外のスタッフも、皆さんとても穏やかで親しみやすい接客をしてくださいました。
フロントの絵が気に入って眺めていたら、帰る際に画家の名前を探してメモに書いて渡してくださったのもありがたかったです。
D’ Hotel に泊まる時の注意点
ホテルは大きな通りに挟まれるように建っているので正面には車を停めることができません。タクシーやシャトルバスはホテルに沿って裏手に回った半地下の駐車場を利用します。
チェックインの際、つい正面玄関(通り側)へ回ってしまいたくなると思いますが、ホテルのロビーへは駐車場内のエレベーター(エレベーターAとします)で行くことができます。
フロントから客室への導線も荷物を持っている場合には少し分かりづらいです。フロント正面の客室用エレベーター(エレベーターBとします)の前にも階段があるため、チェックイン後に荷物を持って部屋に行くには、やはりエレベーターAを利用しなければなりません。
フロント正面のエレベーターBの裏手に回り込んで扉を抜けた先が駐車場にあるエレベーターAへの道になりますが、何となく入っていいのか不安になるつくりです。
また、最上階にあるルーフトップバーに行く時には、エレベーターAしか止まらないので、その点も要注意です。
まとめると、
- エレベーターAの止まる階:駐車場(地上)、フロント、客室、ルーフトップバー
- エレベーターBの止まる階:フロント、客室のみ
となります。
ジムにはランニングマシーン、ダンベル、バランスボールなど、必要最低限の器具は揃っていますが、ご覧の通り一部屋分程度しかなく小規模。
また、プールもないので、シンガポール滞在の理由が観光よりもプールサイドでのんびりしたり、ホテルステイを楽しみたいという場合や、旅行中もしっかりトレーニングする時間がほしい人にはオススメできません。
MRTの最寄りの駅はOutram Parkになりますが、歩くと約10分程かかってしまう距離があります。チェックイン / アウトの時はタクシー、ホテルから徒歩圏以外の場所へ行く時にはバス移動がオススメです。
ワンズ・ホテルの時代にはシャトルバスがあり、私たちはそれを利用することができましたが、現在シャトルバスについての情報は確認できません。
D’Hotel Singaporeのオススメ度
冒頭に述べた通り、私たちが泊まった時にはまだWangz Hotelだったのですが、ホームページや口コミを確認しても内装と外観に大きな変りもなく、依然としてスタッフはフレンドリーであるという口コミが多いです。
ジムや客室などの設備と朝食の内容には乏しさも感じられますが、幸いチョンバルエリアで朝食に困ることはまずありません。また客室の設備面についても経営母体が変わり、改善されているかもしれません。
立地とコスパの面で、チョンバル・エリアでグルメを楽しみたい、散策をしたいという方には大変オススメできる一方で、他のエリアを観光するのがメインの方やホテルステイを楽しみたいという方にはオススメできません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。この記事がシンガポールを旅行する方のお役に立てますように!