※2019年3月で閉店したそうです。残念….
三度目のシンガポール(NHK風)、今回は拠点がブギスということで、近辺で美味しい朝食がとれるお店を探していたところ、ローカルの愛する老舗コピティアムがあるという情報を入手。
ブギスエリアのシンボルでもあるスルタン・モスクのすぐ近く、青いオーニングテントが目印のDong Po Colonial Cafe(ドン・ポ・コロニアル・カフェ)。
滞在1日目の日曜日の朝、早速訪れてみました。
初回訪問時のお目当てはカヤトースト!でも…
Dong Po Cafeは昔ながらのカヤトーストがいただけるということで、カヤトーストが大好きなわたしはもちろんカヤトースト一択!でも…
列に並んでいる間、誘惑してくるショーケースの中の様々なケーキ、タルト達。
チキンパイ、ビーフパイ、しょっぱいのもおいしそう!
悩みに悩んだ末、
このように相成りました。
- SET A (KAYA BUTTER TOAST + KOPI + 2 EGGS) = 4.5$
- BREAD & BUTTER PUDDING = 3.2$
- APAPPLE CRUMBLE = 2.5$
- KOPI = 1.4$TOTAL=11.60$
ドン・ポ・コロニアル・カフェのカヤトースト
さて、まずは念願のカヤトーストからいただきます!トーストに使われるパンですが、ドンポカフェのはとっても薄い!トースターでこんがりと焼かれ、カリッカリになったパンにパンダンリーフのグリーンが鮮やかなカヤジャムが挟まれています。
このカヤジャムが絶品で、ココナッツミルクと卵の混ざったまろやかな甘味がざらっとした舌触りを残しつつも口の中に広がるのです。アーモンドパウダーのしっとりぼそぼそ(?)したフィリングが好きな人は好きだと思います。バターもたっぷり。個人的にはすごく好きなバランスのカヤトーストでした。
カヤトーストセットについてくる温泉卵。セットにするとお得ですが、卵いらない!という人はア・ラ・カルトでも注文できますよ。
ブレッド&バタープディングとアップルクランブル
シンガポールがイギリスの統治下にあったことを彷彿とさせるメニュー。固くなったパンを捨てるのにはもったいない!と見事スイーツに大変身させた日本語で言えば”おふくろの知恵”的レシピ、よもや節約レシピ、のはずなのに、どうしてこんなに豪華に見えておいしそうなの…。ガラスの大きな耐熱容器にいれられたものをその場で切り分けていただいたのですが、私はどうやらそういう切り分け形式的なのにも弱いらしい。
キラキラに焼けたパンと下のプリンの層を一緒に口に運べばマーベラス。卵とバニラとメープルシロップの三重奏が口の中でじゅわっとパンに染み込んでいくよ。おいしいなぁ。おいしいねぇ。こりゃうまいねぇ(語彙消失)。
アップルクランブルはリンゴの皮の色が飛んじゃってるのもまたよし!柔らかめのタルト生地に、中はこれぞ正真正銘アーモンドパウダーのしっとりぼそぼそしたフィリング(再)。大好きなやつです。手をパンパンと耳の横で叩いてシェフに謁見したいくらい。ここのシェフとは気が合う気がします。
ミニタルトシリーズは他にもライチやピーチのものもありました。全部試してみたい。
ドン・ポ・コロニアル・カフェのコピ (HOT)
それからこちらはコピもおいしかったです!珈琲を濃い目に抽出してお湯で割って…という作業がレジから見ることができるのですが、スタッフさんのさじ加減で行われているのに味にバラつきがない。お湯とかドリンクコーナーにあるようなやつでちゃーっと入れてるんですよ。わたしがやったらきっと薄いの濃いのバラバラになる。今までに何万杯も入れてきているんでしょうね…。
日曜日の朝は大混雑!イートインメニューは豊富、お土産品は少なめ
カヤトーストだけでなく、選んだメニュー全ておいしくて大満足のモーニングでした。ですが、日曜日の朝は常に満席状態だったので、英語を使ってコミュニケーションがとれなかったり、席をとるのが苦手な人は平日に足を運んだ方がいいかもしれません。ローカルの人だと「わたしたちの横どうぞ」と声をかけてくれたりもするのですが、ざっと見渡したところこの日はローカルの人と旅行者の比率が半々くらいだったので…。
また、わたしたちはお土産品として売られているドン・ポ・コロニアル・カフェ自家製のカヤジャムもお目当てにしてきたのですが、この日はカヤジャムは一つも置いてなく。他のジャムやスプレッド系の商品の数もまばらでした。逆にこれから紹介する平日の訪問時にはお土産品の品ぞろえが多い分、ケーキのショーケースの上のタルトやパイ類が少なめだったので、お土産の購入がマストなら平日、イートインメニューを豊富に試したければ日曜日がいいかもしれません。
自家製カヤジャムをGETするため平日の朝に再訪問
日曜日の訪問時にはお目当ての自家製カヤジャムが購入できなかったので、平日の朝に再訪問。
ありました♡ 一番右のカヤジャム=1瓶6.5$。あまりにおいしそうだったので、ストロベリージャム=1瓶8.5$も一緒に持って順番を待ちます。ちょっと高かったけど成城石井で買い物したと思えば…!
ドン・ポ・コロニアル・カフェのお得なセットメニュー
初回時は混雑でまじまじと検討することができなかったDong Poのセットメニュー。ア・ラ・カルトで注文するよりお得になります。お店での注文が苦手な人(わたしはパニくる人)は事前にチェックしておきましょう!
- SET G 以外の全てのセットメニューにミルクティー(甘い)かコピ(甘い)がつきます
- SET A~C は何らかのトーストに上記ドリンクと卵が2つつきます
上記の見方を抑えておけば、メニューを前にして「わたしは一体どれが食べたかったんだっけ!?」とパニックにならなくて済むと思います(笑)。ということで、英語に慣れていない人を惑わせる ”WITH TEH / KOPI & 2 EGGS”を除いたSET MENUを下記に載せておきます。
SET A ~ C (どれも紅茶orコピ・温泉卵×2つき)
SET A : KAYA BUTTER TOAST $4.50
(カヤバタートーストセット)
SET B : BUTTER SUGAR TOAST $4.50
(バターシュガートーストセット)
SET C : PEANUT BUTTER TOAST $4.50
(ピーナッツバタートーストセット)
SET D ~ F (ティータイムにおすすめ!どれも紅茶orコピつき)
SET D : SELECT ANY 2 PASTRIES $5.00
(ショーケースの中の好きなケーキを2つ選べます)
SET E : SCONE,SERVED WITH JAM & FRESH CREAM $4.20
(スコーンにジャムとフレッシュクリーム付)
SET F : BOSTOCK $4.00$
(ボストック:アーモンドスライスがかかった甘いトースト)
SET G (もはやセットじゃない、渋谷のハニトーがなぜかシンガポールに)
SET G : SHIBUYA TOAST WITH VANILLA ICE CREAM $5.20
(ハニトーアイスクリーム付 ※ドリンクつきません)
ローカルの人たちに倣ってSET Dを注文
初回時にローカルらしき人たちは皆さんこぞってケーキを食べていた(気がする)ので、今回はお土産品と一緒にカヤトースト(アラカルト)、SET D、SET Fを注文しました。
選んだケーキは、ストロベリームースケーキ(左)とキャロットケーキ(右)。
ストロベリームースケーキは、スポンジの食感とふわっと滑らかないちごムース、甘酸っぱさがアクセントになるストロベリーソースで見た目のままの可愛らしい味。キャロットケーキはぎゅっと密度のある生地にくるみがたっぷり。アイシングソースが厚くのっており、こちらの甘さがなんとも絶妙で、とても美味しかったです。何でも甘すぎる傾向にある外国のケーキの中では、どちらも素朴な甘さが際立つ仕上がり。
なんでもドン・ポ・コロニアル・カフェでは1950~60年代のレシピで今もケーキ作りを行っているそうです。ほっと落ち着く甘さの訳が、そのレシピに書かれているのかななんて思いました。
SET F 謎の食べ物”ボストック”のお味は…
続いてはこちら。
SET Fのボストックというメニュー。わたしも彼もメニューの写真から「フレンチトーストみたいなものかな?」と注文したのですが、実際にはアーモンド・クロワッサンの薄切りトースト版といった感じでした。
断面図。アーモンド大好き人間にとってはこれはこれで嬉しい。
調べると本来はブリオッシュでつくられるフランスのお菓子らしく、ピエール・エルメにもメニューがありました。お、おいしそう…。そして調べて知った、このアーモンドとパンの間にあった謎のおいしい層はアーモンドクリームだったのか…!キャラメルとまではいかないけど粘土のある甘い層が、香ばしいアーモンドとカリカリのパンに挟まっているのですよ。そしてそして、元はといえばブリオッシュをおいしく蘇らせるために知恵を絞って生み出されたレシピだそうです。初日に食べたパンプディングしかりこちらのボストックしかり、先人の知恵は偉大だなと思いました。まる。
のんびりしたい人は平日に、観光の小休止、ティータイムにもおすすめ
平日の店内の様子。落ち着いています。そしてほとんどがローカルであろう雰囲気の方。打ち合わせしに来ている人や学生さん?でレポートの準備をしている雰囲気の人もいたりと日曜日の賑やかな様子とは打って変わってといった感じでした。
また、ドン・ポは天井が高く、冷房の代わりに風車で涼をとっているので長居していても寒さに凍えることはありません。店内にはレトロな雑貨屋やオリエンタルな昔のポスターが飾ってあったり、ガラス張りのテーブルは、それごとに中にディスプレイされたものが違ったりして、インテリアも楽しむことができます。
セットメニューはあれど、時間帯によって価格が変わることはありませんので、モーニング以外にもブギス観光の小休止にティータイムにと気軽に立ち寄ってみてください。
ドン・ポ・コロニアル・カフェのアクセス
スルタンモスクから伸びる通りにあります。ブギス界隈では有名なメゾン・イッコクカフェの通りです。
名前を覚えるより中国語の「坡東」という字面を覚えていった方が探しやすいかもしれません(わたしはブログを書くに当たってようやく名前を覚えた)。中国語だと、坡をポと発音して東をドンと読むのです。”坡”の字は日本人にはあまり馴染みがない漢字ですが新嘉坡(シンガポール)の坡ですよ!
店名 : Dong Po Colonial Cafe (ドン・ポ・コロニアル・カフェ)
営業時間 :
Mon – Thu 8am-6pm (L.O. 5.30pm)
Fri – Sat 8am-10pm (L.O. 9.30pm)
Sun 8am – 8pm (L.O. 7.30pm)
住所 : 56 Kandahar St, Singapore 198904
TEL : +65 8748 0828