シンガポール観光の鉄板となったガーデンズ・バイ・ザ・ベイに、大注目の新テーマ・アトラクションFloral Fantasy(フローラル・ファンタジー)が仲間入りしました。
日本ではまだあまり知られていないせいか情報が少なく、”花に囲まれたインスタ映えするフォトスポット”くらいの軽~い気持ちでいってみたらびっくり!シンガポール観光の際には絶対スケジュールに織り込んでほしい、大人も子供も楽しめるスポットだったのです
既存のアトラクション(クラウドフォレストやスーパーツリーグローブなど)に比べ、アクセスがめちゃくちゃ便利なこと、後述しますが4Dライドさえ体験すればガーデンズ・バイ・ザ・ベイの観光が一通り完了するので、例えば こんな方におすすめです。
- 今まで子連れや足の悪い方で歩き回るガーデンズ・バイ・ザ・ベイの観光を遠ざけていた方
- 長い時間歩き回る体力無ないし、人混み耐性なし…という方(わたし)
- 日程が限られていて時短観光したい!という方
こちらの記事では、Floral Fantasyへのアクセス方法やチケットの購入方法はもちろん、お役立ち情報から実際の観光の様子まで、詳らかにご紹介していきます。
幻想的な花の世界で、季節のインスタレーションや独創的なフォトスポット、大人も子供も大興奮の4Dシアターを楽しみましょう。
必読!フローラル・ファンタジーへ行く前の注意点
フローラル・ファンタジーへ行く前に気を付けたい注意点は3つ、①入場時間指定制、②再入場不可、③月1のメンテナンス日あり、④身長制限ありということです。
① 入場時間指定制
営業時間は毎日朝9時~夜の9時までですが、入場時間指定制なので、最終入場時刻は8時となります。入場時間は1時間ごとに区切られています。
毎時ぴったりでなくても、空いていれば入場は可能です。私たちの場合は12時ちょっと前についたのですが、「今すぐ入りますか?」とチケッティングのお姉さんが確認してくれました。
また、入場時間は1時間ごとに設定されていますが、入場してから退場するまでの時間制限は特にありませんでした。しかし、混雑時はスタッフの声掛けがあることも予想されます。後述しますが、フローラル・ファンタジーは午前中に訪問するのがベストだと思います。
②再入場不可
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイの主要アトラクションであるクラウド・フォレストやフラワードーム、またクリスマス・ワンダーランドは手にスタンプを押してもらうことで再入場可能となっていますが、フローラル・ファンタジーは再入場ができません。
また、4Dライド体験後に4つの庭ゾーンに戻ることもできません。
③メンテナンス日あり
他のアトラクションも同様ですが、フローラル・ファンタジーは月1でメンテナンスのために休業します。
上記に2020年のフローラル・ファンタジーのメンテナンス予定日を貼っておきますが、変更される場合もありますので、公式の情報も併せてチェックされることをおすすめします。また、アトラクションによってメンテナンス日が違うので、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイを一気に見て回る予定の人は他のアトラクションの日程もチェックしてください。
④身長制限あり
フローラル・ファンタジーにはガーデンズ・バイ・ザ・ベイをダイジェストで楽しめる4Dシアターがありますが、身長が100cm未満の方は利用できません。座席自体が動くので、怪我をされている方や妊娠中の方も利用できないので注意しましょう。
ただ、入場自体に身長制限があるわけではありませんので、4Dシアターが体験できなくても、楽しめる要素はたくさんあります。
MRTが便利!フローラル・ファンタジーへのアクセス
フローラル・ファンタジーへのアクセスはMRTが至便です!まずはMRTのBayfront(ベイフロント)駅で下車し、出口Bを目指してください。
”GARDENS BY THE BAY(ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ)”と書かれた標識に従って地下通路を抜け地上に出れば、フローラル・ファンタジーはすぐそこ!ガーデンズ・バイ・ザ・ベイのチケッティング・カウンター(Bayfront Praza)の横に入場口があります。
次はチケットの購入方法をチェックしましょう。
フローラル・ファンタジーのチケット購入方法
フローラル・ファンタジー横にある、チケッティング・カウンターで購入します。ただし、前述の通り入場時間指定制のため、混雑時は狙った時間に入れないということもありえます。
そのため、比較的人の少ない午前中~お昼前までの時間帯を狙うか、オンラインでの予約がおすすめです。
フローラル・ファンタジーの単体チケットは旅行者の場合大人20$、子供(3~12歳)12$です。シンガポールに住所を持つ人は、大人12$、子供と60歳以上の方は8$で入場できます。
フローラル・ファンタジーめくるめく4つの庭
フローラル・ファンタジーは4つの庭と4Dシアターから構成されていますが、4つの庭は明確に区切られているわけではなく、まるでおとぎの森を探検していくかのようにめくるめくように展開していきます。
第一の庭:Dance(ダンス)
第一の庭の踊る花玉の前のエントランス。冬仕様のアーチが迎えてくれます。情報量がすごすぎる…。圧巻です!
松ぼっくりや綿花、南天の実と、蘭の組み合わせがなんともシンガポールらしいです。
DANCEのメイン装飾である踊る花玉。天井から吊るされた花玉が踊るように上下します。
第二の庭:Float(フロート)
花々のシャンデリアが浮かぶこのエリアでは、トロールや小さな妖精たちが人間の様子をうかがっています。
大きなトロールと一緒に写真を撮れば、あなたもおとぎの森の仲間入り!座っている状態で、人間の倍くらいの高さがあります…。
水色の胡蝶蘭。青い薔薇をつくるのは大変な苦労を要したということですが、胡蝶蘭はどうなのでしょう。不思議な色彩です。
その色と模様に思わず吸い込まれそうになる胡蝶蘭。子供のころ水にインクを垂らしてつまようじで模様をつくり紙を浸してうつしとった遊びを思い出しました。
新年のお祝いムードが漂う紅白の胡蝶蘭とポインセチア。
フロートのシャンデリアには250種類もの胡蝶蘭が使われているそうで、他にも見たことのない綺麗な胡蝶蘭がたくさんありました。また、日本でもエアプランツとして名の知れるティランジアというグリーンが胡蝶蘭とともに植え込まれています。
第三の庭:Waltz(ワルツ)& POISON DART FROGS
instagramでフローラル・ファンタジーを検索すると一番人気なエリアがここ、Waltzです。
美しい蘭が壁紙のように配置されたフォトスポットや、ワルツを踊るようにパターンを変えるシャワーなど、印象的な写真を撮影するにはもってこいの仕掛けが楽しませてくれます。
また、POISON DART FROGS(ポイズン・ダーツ・フロッグス)という、小さくてカラフルな毒ガエルたちを観察できるテラリウムが最後のゾーンにあります。
葉の裏から、ひょこっと顔を出すカエルたちの愛らしさといったら!子供も大人も思わず夢中になって探していました。
毒ガエルだけでなく植物も観察してみてください。上の写真のカエルの下のベゴニアという葉っぱには”ダース・ベーダー”という名前がついています。独特な質感と漆黒の葉の色は、確かにダース・ベーダーを連想させるものがありますね。
第四の庭:Drift(ドリフト)
最後の庭は、薄暗い洞窟のような造りになっており、妖しげな植物を見ることができます。
食虫花の代表的な植物であるウツボカズラ。
エキゾチックな模様が珍しい胡蝶蘭。
ファンタジーシアターの4Dライドは多少並んでも必ず見るべき!
4つの庭を堪能した後は、最後のお楽しみ!フローラル・ファンタジーの一番奥、FANTASY THEATRE(ファンタジー・シアター)にて、未知の体験、4Dライドが待っています!
1サイクル15分で、24人が一度に体験できる上限となります。
わたしたちが並んだ時は、前の回が上映中で5分ほどの待ち時間で済みましたが、もし多少行列していたとしても、これだけは体験してほしい…!むしろフローラル・ファンタジーのすべての展示をすっ飛ばしても、
4Dライドのアトラクション名は正式には、‘FLIGHT OF THE DRAGONFLY’ 4D RIDEといい、その名の通り、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイのメインテーマ・アトラクションをトンボの視点で楽しむというもの。
まずシアター前の列に並び、前の上映が終わると、いったん注意書きなどのアナウンスビデオが流れる場所で整列し、係員の指示に従って列ごとに入場していきます。入場の際、入り口で4Dメガネを渡され、席に着きます。
大きい荷物は廊下の壁際に置くように指示されます。スプレー程度ですが水がかかるので、カメラなどはしまいましょう!また、4Dなので、座席によって大きく見え方が変わることはありません。席位置にはヤキモキしないように!
4Dなので、 映像が立体的に見えるのはもちろん、 座席が動いたり、香りが出たり、水しぶきがかかったりと、あらゆる感覚を刺激され、本当に自分がトンボになったような気持ちになります!
スピード感、臨場感ともに抜群で、
フローティング・チャイルドやクラウド・フォレスト、スーパーツリー・グローブなどのアトラクションに、人間の姿では近づけないような距離まで接近できたり、美しい夜景とともに俯瞰して鑑賞することができたりと、映像のクオリティも素晴らしく、エキサイティングなプログラムになっています。
これからガーデンズバイザベイを回る方にとっては期待が膨らむ内容になっていますし、時間があまり避けない方や待ち時間や人混みが苦手な方は、正直この4Dライドを体験するだけで、ガーデンズバイザベイの一通りの観光が済んでしまうと思います。
ちなみに、100cm未満の身長の方や妊婦さん、怪我をしている方、車椅子の方など、体験できない方もいるので、気になるかたはこちらをご覧ください。
フローラル・ファンタジーはギフト・ショップもお見逃しなく
4Dライドを見終わったら、ギフト・ショップもお見逃しなく!
今までは、クラウド・フォレストやフラワー・ドームの方までいかないと購入できなかったガーデンズ・バイ・ザ・ベイのお土産ですが、フローラル・ファンタジーが登場したことでギフト・ショップへのアクセスも便利になりました!
規模は小さめですが、その後実際に奥のギフト・ショップにも足を運び比較しても、充実した品ぞろえでした。
4Dライドですっかりボルテージがあがった私たちも、何点かお土産を購入。
ギフト・ショップで購入したものについては、また後日記事をアップしようかなと思います。
フローラル・ファンタジーの所要時間
フローラル・ファンタジーの所要時間は公式のアナウンスでは45分ほどとなっています。
わたしは植物が大好きなので上の写真のような解説にひとつひとつ目を通したり、記事用に写真をとりまくったりしていたので、1時間半ほどかかりました。ギフト・ショップでの買い物時間を含めると2時間ほどでしょうか。
ちなみに何も見ずに4Dライドまで突き抜ける分には、10分もあれば余裕だと思います。さーっと見て4Dライドだけ体験するなら30分もあれば十分です。
フローラル・ファンタジーはいつ行くのがいい?その後は?
日本ではまだあまり知られていないとは言っても、インスタなどでじわりじわりと人気が出始めていて立地もいいので、いつ激込みスポットになってもいいポテンシャルがあります。
実際に17時頃ドラゴン・フライ・ブリッジからフローラル・ファンタジーの方を見ると私たちが入った12時前の30倍以上の人だかりが…。
しかも、上の写真の左側の赤丸、入場枠の画面は最後の入場時間帯以外赤帯=SOLD OUTなので、この時間帯に行こうと思っても、もう3時間先の最終入場しかできない、という状態であります。(英語が得意な方はオンライン予約がおすすめです)。
また、雨季でも午前中からお昼前くらいは天気が比較的安定している時間帯です。陽光が差し込んでいる方がお花の装飾が綺麗に見えて、写真も撮りやすいと思います。午前中かお昼前くらいには遅くとも入るのがベストですよ。
MRTのベイフロント駅からすぐなので、鑑賞後は駅に戻り、ローカル食の宝庫である数駅先のチャイナ・タウン周辺でランチはいかがでしょうか。
他のガーデンズ・バイ・ザ・ベイのスポットと組み合わせる場合でも、フローラル・ファンタジーを最初に組むのが賢いと思います。チケットが独立しているので、鑑賞後にテンションが上がって他のところにもぜひ行きたい!となったら、隣のチケット・カウンターで他のアトラクションのチケットを購入すればいいですし、その日の体調や疲れ具合によって柔軟に予定変更ができます。
他のアトラクションも回る場合は、MRTで移動せずとも、マリーナ・ベイの中でランチや休憩をとってもいいですね。
わたしたちは、12時前にフローラル・ファンタジー入場→MRTでTelok Ayar駅まで移動しジンホア(京華小吃)でランチ→戻ってフラワードーム、クラウド・フォレスト→クリスマス・ワンダーランド&ガーデン・ラプソディを堪能というスケジュールで、最高の一日になりました!
2020年、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイひいてはシンガポール観光の際には、ぜひフローラル・ファンタジーで驚きの体験を楽しんでください!