神聖な空気の中で-神戸屈指の人気カフェ・フロインドリーブ


京都に4年くらい住まいがあったにも関わらず、未踏の地だった神戸。今年に入って2回目の訪問です。

今回の一番の目的は、神戸でも1,2を争う人気カフェ・フロインドリーブ

お昼前についてビフカツのお店ゲンジに行き、港をお散歩、元町をうろうろしながら、歩き疲れていたので、三宮まで戻り、バスを利用します。「加納町二丁目」下車、徒歩2~3分くらいで、住宅が立ち並ぶ路地に突如重厚感のある美しい建造物が。

有形文化財に登録されている旧ユニオン教会を改装して作られたフロインドリーブは、1Fがパンや焼き菓子、ケーキなどが並ぶパティスリーで2Fがカフェコーナーになっています。

W.M.ヴォーリズが設計した心洗われる内装

 

 

教会ならではの開放感のある天井の吹き抜け、滑らかな白い壁に渡された美しい濃茶の梁、天使が大きな羽を綴じて佇んでいるかのような神秘的なゴシック窓、聖歌隊席のステンドグラス…シャンデリアは後から吊るされたものだと思いますが、その全てが調和していて、眺めているだけで心の深いところまで癒されるようです。

設計者はウィリアム・メレル・ヴォーリズ。明治学院チャペルや関西学院大学西宮上ヶ原キャンパス建築群など、建築家として数々の建造物を残しながら、メンソレータムを日本に広め、讃美歌の作詞作曲も手掛けるなど、多様な側面を持つ人だったそうです。

素朴さと贅沢を一度に味わえる魅惑のカフェタイム

トレーに乗せて持ってきてくれるケーキの見本の中から、私はショートケーキをチョイス。注文を終えると、ケーキが運ばれる前に、フロインドリーブのロゴがあしらわれたショットグラスに入って、小さなクッキーがサーブされます。3枚ほど違う種類のクッキーが入っていた中に、バターの余韻が口にたっぷりと残るデリシャスなクッキーが1枚あって、「これはお土産で買うしかない」と普段焼き菓子を好んで食べないタイプの私でもひそやかにテンションが上がりました。

いちごのショートケーキ。帽子のようにちょこんと乗ったクッキーが愛らしい。軽やかなホイップと素朴な味わいのスポンジに、ナパージュされた甘酸っぱい苺のみずみずしさが染み込んで、ハッと目の覚めるような美味しさです。カフェの雰囲気も合わさって、定番の懐かしい味がこの上ない贅沢に感じられます。

コーヒーもショートケーキにぴったりの華やかな香りとほのかな酸、甘さを惹きたてる苦みもしっかりと感じられる絶妙なバランスです。

彼が頼んだパパイヤのタルト。パパイヤの味を薄く感じさせる水分量と独特の青臭さを見事、紙一重のバランスでまとめ上げています。正直なところパパイヤは片手ほどしか食したことがないのでコメントしづらいのですが、新鮮な味でした。

お友達が食べていた木の実のケーキは洋酒がふんだんに染み込んだパウンドケーキのようなしっとりとした食感にナッツがごろごろ。ナッツや、菓子に使われる洋酒が好きな人間にはたまらない味でしたが、お酒が弱い人は要注意です。見た目の可愛さに騙されます。

また、流石ドイツ由来のお店、レーベンブロイが生で飲めるのも、たまらないポイントです。

いざ 魅惑のお土産コーナーへ

元教会の聖なる雰囲気を満喫し、名残惜しくも電車の時間があったので、2Fを後に。あの凄まじいファーストインプレッションを残したクッキーを求め、素通りするはずだった1Fのパティスリーへ。

クッキーは1種類orミックスで税込¥648均一。自分用のお土産なら一番手ごろです。右下のミミというハートパイも人気のよう(そしてスイーツの欄に平然と並ぶパン粉…)さて、あの長方形のような形・バターたっぷりのクッキーはどれかな…

これだ!

と当たりをつけて購入。集中線を使ってみたかっただけです…。他、ミックスクッキーとハートパイが入った小さな詰め合わせ、ドリップコーヒーも購入しました。

教会カフェの神聖な空気を堪能できる時間帯

教会カフェならではの神聖な空気を堪能した後、お土産も購入しホクホクと帰路へ。歴史ある建物に少し似つかわしくない順番待ちのための発券機が設置されていたのを見ると、時間帯によってはかなり混雑しているのでしょう。

私たちは日曜日の15時半ごろ伺いましたが、席には余裕があったので、まったり過ごしたい方は、土日でも15時半以降が狙い目の時間かもしれません。調べると、やはり食事のできるモーニングからお昼過ぎくらいが混むのだとか。

ちなみに、三宮駅から歩いても10分程度なので、朝や気持ちのいい気候の時には散策しながら訪ねてみるのもオススメです。神戸に訪れた際は、旅の疲れを浄化しに、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

 

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