つらい花粉症、海外に行くと治るって本当?!シンガポールで1年過ごした実体験をご紹介!

※この記事は彼が書いたものをわたしが編集しています。

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春、それは花粉症の人にとって最も忌むべき季節。わたしも毎年この時期は憂鬱です。

花粉のない地域に避難する「避粉」という言葉もあるほどに、花粉症になってしまった人は本っ当~に花粉のない世界に行きたい!と切実に思いますよね。では、花粉症の人が花粉のない場所に行ったらどうなるのでしょうか?

実際に小学生の頃から花粉症歴40年の私。スギ花粉のないシンガポールに駐在していた時はなんとまったく症状がでませんでした!さらに帰国してからも、あんなにつらかった花粉症が劇的に改善していたのです!今回はその様子をレポートしていきます!

※これはあくまでも個人的な体験です。医学的な判断や根拠に基づくものではありませんのでご留意ください。

私の花粉症歴

先にも書きましたが、わたしは小学校から40年以上になる筋金入りの花粉症です。当時はまだ花粉症という言葉がなく、春先になると目のかゆみや鼻水、湿疹などに悩まされ、単なるアレルギーとして皮膚科に通っていました。

その後、高校生くらいの時は小康状態でしたが、大学から上京して一人暮らしを始め、会社勤めの頃には生活環境や食生活の変化、ストレスのせいか花粉症がさらに悪化し、春はとてもつらい季節に。この頃には花粉症もポピュラーなものになり、社会問題として取り上げられるようにまでなりました。

最近では鬱病に始まる精神疾患が広く認知されてきたような感じでしょうか。

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ともかく春になると鼻づまりがひどく鼻で呼吸ができなくなります。目のかゆみは眼球を取り出して洗いたいくらい。処方薬を飲んでも効き目があるのかよくわからず、眠気が強くて仕事中でもボーッとしてしまいます。

うかつに布団を外に干すと、寝るときに布団に入った瞬間、鼻づまりとくしゃみ、目のかゆみの発作に襲われる始末。夜も熟睡できず大変でした。わたしの場合もう一つ辛かったのはお酒が楽しく飲めないこと。アルコールを摂取すると血の巡りが良くなるので鼻づまりがひどくなり、薬の副作用で酔いも早く、味もよくわからなくなってしまいました。春先は歓送迎会シーズンで飲み会が増えるので、「これが花粉症のない時期なら…」とハンカチを噛む間もなくひたすら鼻をかむ、といった状態でした。

シンガポールはスギ花粉がない!花粉症もない!

そんな中、シンガポール赴任が決まり特段の準備をせずに現地へ。日本なら花粉症の症状が出始めて薬を飲み始める時期の2月、薬をもってきていないことに気づきますが日々の生活に追われ医者に行くこともなく、そのままずるずると3月になってしまいました。

来るか鼻水地獄…と覚悟していたところ、あれ?全く症状がでません。鼻のむずがゆさや目の痒みなどがないだけでこんなに快適なの!?と外を歩いてもなんともない自分に思わずにやけてしまうほどです。

調べてみると、そもそもシンガポールにはアレルゲンとなるスギ花粉が存在しないのです。

日本人が催すスギ花粉に対するアレルギー反応は日本の固有種である「日本杉」が材質の利便性のため大量に植林されたまま、林業が衰退し放置された大量の杉がまき散らす花粉で引き起こされています。

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シンガポールには日本杉は生えていません。アレルギー症状の原因となるアレルゲンがなければ、当然ながら症状は出ない!ハッピー!花粉症に悩まされずに普通の生活ができるということが、こんなにも幸せなのかとしみじみ思いました。

これは私に限ったことではなく、同時期にインドネシアやアメリカに赴任していた人たちも、本人や家族の花粉症・アレルギー症状が治まったと言っていました。冒頭で「医学的な判断や根拠に基づくものではない」という注意書きをいれましたが、日本の生活で日常的に接するアレルゲンが無くなることで症状が治まるのは事実のようです。

日本に帰国後も症状が劇的に改善!

シンガポール赴任が終わり、日本に帰国してから最初の花粉シーズン。また花粉症が再発するか…?と憂鬱な気持ちで病院を受診し、薬をもらい花粉症に備えます。

3月。
ところが…おや?症状が軽いぞ?例年なら2月中旬くらいから目のかゆみと鼻詰まりですでに死ぬ思いをしているはずですが、ほとんど症状が出ていません。

花粉の飛散量が少ないのかとも思いましたが、その年は例年並み。もともと飛散量の多少にかかわらず症状が強く出ていたので、量は関係ないようです。処方薬もこれまでと同じものをもらっているのにです。

飛散がピークを迎えても、軽く鼻水が出て目がちょっとかゆい程度で、シンガポール赴任前と比べると症状が劇的に改善されていました。驚きを超えて感動のレベル。

鼻づまりで呼吸ができずに夜寝ることができない、なんてことも無くなり、何より、お酒を飲んでも症状が悪化しない!こんなに嬉しいことはありません。

シンガポール赴任から帰国して10年近く経ちますが、未だに以前の辛い状態に戻ることもなく、毎年軽い症状で済んでいます。ありがたや、シンガポール。

海外にも花粉症はある

日本の花粉症で最もポピュラーなスギ花粉は、日本の固有種である日本杉の花粉がアレルゲン物質です。そのため、スギ花粉に反応する人は、日本杉のない海外に行けば花粉症の症状が出ることはありません。

韓国、台湾、インドにも日本杉が植林されているそうですが、そうであっても日本に植林された量とは比べ物にならないほどわずかだと思われるので、おそらくこれらの国に行ってもスギ花粉に悩まされるということはないでしょう。

では、海外にいけばなんの花粉症にも悩まされないのかというと、そんなことはありません。

海外でも花粉症はとてもポピュラーな病気で「世界三大花粉症」なんていうものまであるくらいです。

世界三大花粉症

スギ:地域 日本

イネ科:ヨーロッパ

ブタクサ:アメリカ

この他にも、シラカバやカエデ、アカシアなど花粉症の原因となる多くの植物が存在するため、海外生活が長くなるとその地域の花粉症を発症することもあるようです。海外の花粉症は日本の花粉症ほど激しい症状ではないという話もありますが、症状の強さには個人差があるので一概には言えないようです。

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私はシンガポール駐在の後に花粉症が劇的に改善したため、スギ花粉のない環境で過ごしたことがアレルギー反応の低下につながったのだと考えています。ただし、いったん花粉症を発症すると、医学的な治療以外では完治することはないとも言われていて、私の場合も単なる環境の変化などから症状が強く出ていないだけ、とも考えられます。

ただ赴任前と後で住んでいる場所は同じ、職場も変わらずなので、花粉のある環境は変わっていません。加齢によってアレルギー反応が低下したことも考えられますが、数年だけではそこまで加齢が進まないと信じたい(笑)。

海外生活で花粉症が改善したのは私個人の体質によるものと思いますので、全ての方に効果があるわけではないですが、少なくともスギ花粉から逃れることはできます。日本の花粉シーズンに関係なく快適に過ごせる、こんな素晴らしいことはありません!

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海外駐在や語学留学、ワーホリなど、海外での生活に興味がある花粉症にお悩みの皆さん、海外にはスギ花粉がないこともぜひ検討の材料に加えてください。

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