【香港】えっこれビールなの⁉MARKS&SPENCER（マークス＆スペンサー）のオシャレでかわいいオリジナルビール♡

オシャレでかわいいお土産用品が手に入ると観光客に人気のイギリス発ブランドスーパー、MARKS&SPENCER（マークス＆スペンサー）。イギリス領であった香港の街角でもよく見かけます。

それもそのはず、香港では現在20店舗が展開され、衣料品やファブリック商品も揃えるデパートや食料品に特化したMARKS&SPENCER FOODといったスタイルの店舗まで、さまざまなニーズの顧客を楽しませています。

そして、香港といえばビール！香港はアルコール度数30%未満の酒類は酒税も関税もないので、日本よりもずっと安くアルコール飲料が手に入ります（特にビール）。せっかく香港に来たなら、いろいろなビールをたくさん飲んで、お土産にも買って帰りたいですよね。

今回は、MARKS&SPENCERの商品の中から、まるで缶ビールとは思えないかわいいパッケージが魅力のオリジナル缶ビールのテイストをいくつかご紹介していきます。

好みの味を見つける参考にしていただけたら幸いです。

オリジナリティあふれるラインナップ！

アルコール飲料を取り扱うブースで一番目立っていたのが、M＆Sのオリジナルアルコール飲料の棚。メタリックカラーをベースに、ネーミングからイメージされるイラストがシルエットで描かれています。

ペールエール、ポーター、ラガー、IPA…それぞれテイストのヒントになるネーミングが施されています。

1缶だいたいHK＄32前後。HK＄1=約15円換算で、1缶約480円。ん？ビール類激安の香港から考えると少し高い？いやいや、クオリティを考えたらそんなことはありません。しかも、

香港お得意の3 for 2キャンペーンで、2缶買ったら1個おまけ！という大サービス。こちらはビールだけでなく最近世界中でブームのカクテルを缶にした商品ですが、ビールも対象でした。

しかしこんなに種類があると迷ってしまいますよね。ビールの種類とネーミングからなんとなく想像はつくものの、やっぱり飲んでみないとわからない！

左から、Earl Grey Pale Ale、Vienna Lgaer、German Bock Lager、Salted Caramel Porterです。ビールとは思えないオシャレさ…！表参道のフェスとかで爪の長いお姉さんが飲んでいそう（どんなやねん）。順に飲んでいきましょう！

Earl Grey Pale Ale – 芳しい香りがペール・エールとマッチ！

アールグレイという文言につられてチョイスしたこちらのビール。アールグレイはベルガモットという柑橘系の香りが魅力的なフレーバーティーです。プシュッとプルタブを開けた瞬間解き放たれるこのアールグレイの芳しい香りといったら…！香りだけだとビールとは思えないくらいです。

味は甘い系かと思いきや、スタンダードなペールエールに紅茶感がほんのり。香りのおかげで、ホップの苦みか茶葉の苦みか脳みそが混乱しましたが、商品説明によると、M&Sのアールグレイティーを醸造・発酵の両過程において追加して、ベルガモットの香りとタンニン(苦み・渋みの元になる成分)を付しているそう。ホップなのか茶葉なのか混乱したのは正解だったのか…！というかどちらの苦み成分もあって、かつ調和がとれているのですね。

原料としては商品名にもある通り、M&Sのパンも使われています。

フレーバー全体もすごくバランスがとれていて、上品にまとまっているので、サンドイッチなどの軽食やハーブ・チキン、軽めのスイーツにも合いそうだな～と思いながら、缶をくるくる見ていると…。

詳細な商品の説明の他、ペアリングの指南まで印字してある親切丁寧設計。
A perfect match with…Afternoon tea of coursel Also good with citrusy dishes.
訳：アフタヌーンティーや柑橘系がアクセントになった料理と相性抜群。だそうです。

シャレオツか！！！

また、実際にビールを醸造しているアドナムス・ブルワリーについて調べてみると、ロンドン北東の海岸沿いの街サウスウォルドにある1872年創業のブルワリーで、670年以上になるビール醸造の歴史があるそうです。

Vienna Lager – 飲んだことない！マイルドなウィーン・ラガー

続いてはこちら。”ウィーン・ラガー”ということで、イラストにはウィーン・ホルンが描かれています。しかし、醸造所はイギリス、バークシャー州にある小さな町Yattendonで1995年に設立されたマイクロブルワリーです。

なぜウィーンのビールがイギリスで…？と思われる方もいるかもしれませんが、このウィーン・ラガー、曳いてはウィンナー・ビールというビアスタイルを再評価したのが、イギリスのビール評論家であるマイケル・ジャクソンという人だったのです（歌手のマイケルジャクソンじゃないよ）。

ウィーン産のモルトを焙煎し、ビスケットのような深くリッチな香りと魅力的なホップの甘さを兼ね備えたビールとのことですが…。

確かに！日本では”ラガー”と名の付くビールは力強くすっきりとした味わいの商品が多いですが、こちらのウィーン・ラガーはラガーといえどもアンバービール。マイルドな旨さはラガービールとしては新鮮です！さっぱりとした後味の心地よい苦みもありますが、同時にコクもあるので、重ための食事とも相性がよさそう。ということで、ペアリングの説明を見てみましょう。

Try this rich, malty beer with traditional Viennese favourites such as schnitzel, smoked meats or cheeses.
訳：ウィーンの伝統料理であるシュニッツェル、スモークチーズや燻製されたお肉と試してね。

わー！それは試してみたかった！確かに！合いそう！(机バンバン)。先日チェコで食べたシュニッツェルを思い出し、思わず涎が…。ウィンナービア自体初めて飲みましたが、やはり国が近いからなのか？チェコで飲んだビールとも味わいが似ている気がしました。

German Bock Lager – 香ばしさ・コク・甘みに苦みのクワトロパンチ

お次はこちらのジャーマン・ボック・ラガー。度数5.7％と今回ご紹介する中で一番の度数となっております、が、ボックとしての度数は低め（通常6.5%～）。ボックは、ドイツの北にある街アインベックという場所を発祥としており、缶のイラストがヤギなのは、ボックビールを飲んだ人が雄のヤギ（＝ボック）のように精が付くからという説に因るものです。

グラスに注ぐとまず鼻につくのがコーヒー・チョコレート（カフェモカ？）のような甘い香り。が、口に含むといやらしさのない甘味とコクがガツンときて、後味には苦みを感じます。香りよりもヘビーな味のバランス。実は甘いものが好きなのを隠していた体育会系男子の裏の顔…？

今回のフードのおすすめは、
This beer likes pork or beef, or you could try it with a dessert like dark chocolate brownies.
ということで、豚肉か牛肉の料理、もしくはダーク・チョコレート・ブラウニーということだそうです。

確かに、血の滴る系のお肉かほろ苦くて甘ーいデザートとの相性は良さそう。

イギリス南西部の港町ブリストルの郊外で1978年に設立されたブルワリーで醸造されています。

Salted Caramel Porter – まるでスイーツ！デザートビール

最後はこちら！名前からして甘そうな塩キャラメル味のポーター。ポーターとは、1722年に発売されイギリスで大ブレイクした「エンタイア」という商品を当時は指していました。今ではエンタイアの元となる3種類のビールをあらかじめブレンドしたような、独特の味わいを持つビールがこう呼ばれます。

やっとイギリスのビアスタイルが来た！という感じですね(笑)。こちらは、ポーターの味わいを再現するために、7種類ものモルトとイギリスのケント産ホップを使い、ロンドン南東部のグリニッジ（世界標準時のグリニッジ天文台があるところ）に1999年に設立されたブルワリーで醸造されています。

見た目の濃～い感じからは一転、味わいはとってもクリーミーで、カラメルのような甘さと、後味にじわりと塩味がします。言われてみれば確かに塩キャラメルだ！という感じです。甘さと飲みやすさのバランスも良くて、ビールということをあまり意識せずに飲める感じに仕上がっています。

フードペアリングについては、
enjoying it with an indulgent, gooey salted caramel brownies.
雑に感じますが、まんまねっとりした塩キャラメルブラウニーとあわせてね、と書いてありました。

まとめ：ビール好きも満足できるおいしさ！

どれもしっかりとした豊潤な飲み口で、一口づつ余韻を味わいながら時間をかけて楽しむことのできる風味豊かなビールです。全種類かつ2本ずつ買えばよかった！と後悔するくらいおいしかったです。お土産にもおすすめです！

また、今回購入した4種類についてはどれもブルワリー、醸造所が違っていたので一緒に調べながら飲んでいったのですが、歴史のあるブルワリーから近年（といっても20年以上）設立のマイクロブルワリーまで様々でその点でも面白いなと思いました。

イギリスのブルワリーを検索すると本当にたくさんの数が出てきます。その数は全部で2,000以上とか。イギリスの伝統的なビールの製法を守りつつも、ベルギーの自然発酵やアメリカなどの新しい製法を取り入れた個性的なビールを造る醸造所が多い印象でした。

香港は今大変な過渡期にある状態ですが、香港の人たちが自由を手にし、落ち着いたらまたぜひ遊びに行きたいです。

最後まで読んでくださってありがとうございます！