前回ご紹介したMO Barのアフタヌーンティー。その帰り際にシェフと支配人がなにやらミーティングをしていたので、何をしているのか尋ねたところ「クリスマスメニューを考えているんですよ。スペシャルなメニューをご用意するので、ぜひクリスマスにもいらしてください」との返答が。これは期待大と思い、1年後のシンガポール訪問時にクリスマスイブのアフタヌーンティーを利用してみました。
2019年12月24日、クリスマスイブのマンダリン・オリエンタルのエントランス。
エレベーターホールには約5mほどはある大きなクリスマスツリーがお出迎え。心が躍りますが‥‥‥。
結論:MO Barのクリスマス・アフタヌーンティーはイマイチ
結論を先に述べると、MO Barのクリスマスのアフタヌーンティーはイマイチでした。通常の価格より10$高いのにも関わらず、サーブされる料理の種類は19種類から11種類と約半分にカットされ、前回訪れた時より料理・スイーツどちらのクオリティも下がっていて驚きました。
また、いつもはゆとりがあるなと感じられるくらいの空席が、今回はガラガラで寂しい雰囲気を感じました。
普段の素晴らしいMO Barのアフタヌーンティーの様子やアクセスなどをご覧になりたい方は、前回の記事を参照していただけたらと思います。
また、MO Barは定期的にメニューが変わるので、ここから先はあくまで一例と思っていただければ幸いです。前回と今回の比較をしながら、お時間のある方はお付き合いください。
2019年 MO Bar アフタヌーンティーのクリスマスメニュー
カンパリ・グラニテ
最初の一皿。クレモンティーヌというフランスのみかん(丸くて小さい)とカンパリのグラニテにカルダモンゼリーがトッピングされた、常夏のシンガポールでは喜ばれるであろうさっぱりとしたメニュー。
紅茶は何を選んだか失念してしまいました。前回はポットにタグをつけてくださったのに、今回はなくて残念。
タンドリーターキーロールとビーツのタルト
次に運ばれてきたのがこちらのお皿。すごいシンプル‥‥‥。味はまぁおいしいけれど‥‥‥。
前回の二皿目と三皿目これだよ‥‥‥?むやみに奇をてらう必要はないですが、前回の食べる時のワクワク感は皆無。しかも、前回はこの後さらにパイが二種類も出てきたのですが、今回はパイ1種類とスコーンが同じ更に盛られて出てきました。
栗とマッシュルームのパイ&スコーン
投げやり‥‥。栗とマッシュルームのパイは紫キャベツのジャムで味付けされておいしいけど不思議な感じでした。
2種類のスコーンは、シナモンとウォールナッツのスコーンとバニラ・スコーン。スコーンは相変わらず美味しかったのですが、ジャムが前回と変わってしまった気がする‥‥。
前回のジャム 今回のジャム
そしていよいよ二段トレーがやってきます。前回は上下ともにパティスリーが乗っていて、計6種類のスイーツが楽しめましたが、今回は下段に4種のパティスリー、上段にフィンガーフード3種といった構成でした。
ハムとハニーマスタードのサンドイッチ
ちょいん。見るからに‥‥‥そうです、パサパサしております。パンが。
スモークサーモンとキャビアのブリエ
薄焼きのパンケーキの上にサーモンとキャビア・オシェトラ、ディルがトッピングされています。
2019年10月にMO Barは1周年記念を迎えており、その時に“Black & Gold”をテーマにしたスペシャル・アフタヌーンティーを開催していたのですが、そこでゴールドの缶に敷き詰められたキャビアが提供されました。このキャビアはその残り物‥‥‥?なんて勘ぐってしまったり。
参考 Black and Gold Afternoon Tea at MO BAR in Mandarin OrientalMshannahchia
フォアグラ・トルション
ジンジャーブレッドの上にフォアグラ・オ・トルション(Foie gras au torchon – フォアグラを薄布で包み絞って茹で上げたテリーヌのようなもの)にポートワインのゼリーが乗っています。
これが一番素晴らしかったように思います。くちどけも滑らかで、味わいのバランスも良く、スモーキーな紅茶かウイスキーに合わせられれば最高だったな‥‥‥。
赤い果実とピスタチオのシュー
シュー生地にバニラ・カスタードとピスタチオ・ガナッシュ、ベリー系のコンポート、トナカイの角を模したチョコレートが飾り付けてあります。見た目も可愛く、味のバランスもよく、甘さも控えめで一体感があっておいしかったです。
ココ・エキゾチック
全体にまぶされたココナッツパウダーがスノーボールを彷彿とさせます。前回も似た感じのスイーツが提供されたのですが、今回の方がアーモンドプードルとココナッツの甘みと香りが重くずっしりとした印象でした。
ブッシュ・ド・ノエル
実際には“暗い森のブッシュ・ド・ノエル”といった感じのメニュー名。その名の通り深く暗い赤色が美しく妖艶な雰囲気を漂わせています。
ジェノヴァ・チョコレート、ダークチェリーとマンジャリ(華やかで酸味のあるチョコレートの種類)、軽やかなチョコクリームとチョコスポンジが合わさった濃厚で甘酸っぱいケーキに仕立てられています。
モンブラン
栗とアプリコット、アクセントにシナモンと外側をナッツとマロンのチョコレートで覆った斬新なモンブラン。うーん‥‥‥モンブラン?
くどすぎず、甘すぎず、おいしいのですが、モンブランではないかもしれない。紅茶にはよく合いました。
チョコレートバー
物足りなさを感じつつも〆のチョコレートバーへ。ナッツやドライフルーツが入っていてとてもおいしいチョコレートでしたが、流石にこの景色は残念でした。
前回訪問時のチョコレートはこんな感じで綺麗な見た目、美味しいくちどけのチョコレートが並んでいて、最後まで楽しかったのになぁ‥‥。
MO Barを訪問するならいつがベスト?
“クリスマスだから”と楽しみに行ったものの、明らかに前回よりも品数が少なく、低予算感が否めない内容で正直なところがっかりでした。これが同じ価格ならまだしも10$多く払っているのに‥‥。
1周年記念でキャビア缶とかお金使いすぎたのでは‥‥と予想しますが、それではMO Barを訪問するならいつがベストなのでしょうか?
MO Barはアニバーサリーが10月前後にあるので、やはり今後のクリスマスのスペシャルメニューも同じ顛末をたどる可能性があります。
今回のクリスマスメニューは12/24,25だけですので、その2日を外せば普段と変わらないクオリティのアフタヌーンティーが楽しめたかもしれません。
参考 MO Bar 2019 Christmas MenuMO Bar Menu
シーズナルなスペシャルメニューを期待して行くと、同じような体験をしてしまう可能性があるので、MO Barのアフタヌーンティーは平常時に行くのがよさそうです。
クリスマスにアフタヌーンティーを楽しみたいなら
また、クリスマス前後にアフタヌーンティーに出かけたい!という方は、こちらのTWG のティーサロンでのアフタヌーンティーもおすすめです。
わたしたちは、クリスマスイブイブにこのTWGのティーサロンで思いがけず素敵なアフタヌーンティーを過ごせたために、今回のMO Barの傷が深手にならずに済んだ気がします(笑)。
他にもクリスマス・シーズンのシンガポールでの過ごし方についてはこちらの記事が参考になるかなと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。あなたがシンガポールで素敵なクリスマスを過ごせますように。