【プラハ】モーツァルトゆかりのエステート劇場でオペラ鑑賞を楽しもう(2)

【プラハ】モーツァルトゆかりのエステート劇場でオペラ鑑賞を楽しもう(1)

【プラハ】モーツァルトゆかりのエステート劇場でオペラ鑑賞を楽しもう(1)では、エステート劇場の歴史やモーツァルトとプラハの関係、座席予約の仕方、ドレスコードなどについてご紹介しました。

(2)の本記事では、エステート劇場の内部を写真付きで詳しくご紹介しながら、エステート劇場で観劇の際に参考にしたい座席の選び方、実際に鑑賞したモーツァルトのオペラ魔笛の様子をお伝えします。

エステート劇場の様子

エステート劇場は旧市街広場から歩いて5分程度の場所にあります。外観は正面のギリシャ風の柱と装飾が優美な印象を与え、壁の一部に使われたミントグリーンが軽やかさを加えています。開演は19時でしたが45分ほど前に到着。本格的に人が集まるのはこれからというタイミングでした。

入り口から入るとすぐにレセプションがあり、ここで入場券を確認します。こちらではプログラムを70コルナで販売していました。英語とチェコ語がありますが、英語版が欲しい場合は「English one, Please」で通じます。

古い建物なので、少し狭い印象です。

内装は緑色がかったアイボリーが基調でした。バルコニー席へは階段で2階に上がります。

2階にはバーコーナーがあり、すでに数名の観客がグラスを持って談笑していました。

ふらふらとカウンターに近づいてグラスを手に取り・・・たいのをぐっとこらえ、ここで先ずは憧れのボックスシートを確認しに行きます。案内係の女性が入場券を確認すると、個室まで案内してくれました。馬蹄形にカーブした廊下に沿って個室の扉が並んでいます。16番、ありました!

ワクワクドキドキしながら扉を開けると…

憧れの世界が広がっています!

まず目に飛び込んできたのは反対側のバルコニー席。緑を含んだアイボリーに金色の装飾と青い壁が優雅さと落ち着きを醸し出しています。

右手を見ると舞台が見え、手前にはオーケストラピットがあります。

上を見上げると繊細な装飾のシャンデリアが輝いています。

夢にまで見たエステート劇場のボックスシートからの眺めが目の前に広がっています。テンション上がりまくり(笑)

プラハ エステート劇場のおすすめ座席

ここでいったんエステート劇場を予約する際に気を付けたい座席の選び方についてご紹介します。

わたしたちが予約した席はボックスシートの1階、バルコニー席161,2番席です(下の写真の赤く囲っている席)。

ボックスシートはそれぞれが独立した半個室のようになっていて、写真でお見せした通り、入り口も部屋のドアを開けるような形になっています。

私たちが予約した時は1 990コルナ=5,000円程度でした。舞台装飾や衣装などを間近でみたい!という方や劇場の特別な雰囲気に浸りたい!という方には、ボックスシートがとてもおすすめです!

なお、舞台の真横の位置になるボックスシートは、舞台全体がよく見えないので避けたほうがいいです。座席表では左側1~3のあたりと右側のその真向かいの席になります。

気分はアマデウス
モーツァルトとサリエリの確執をドラマティックに描き上げた映画「アマデウス」のオペラシーンはここ、エステート劇場で撮影されており、劇中サリエリがボックスシートからモーツァルトのオペラを鑑賞しているシーンがあります。

また、エステート劇場は、ボックスシートの個室はフロアを取り囲むように1階から3階に配置されています。4階と5階にも席があります。この4~5階の席はいわゆる桟敷席と呼ばれ、後ろ側が立見席になる格安の座席です。

立ち見席は当日でも空きがあることが多く、滑り込みで見ることができたり、演目によって1000円以下で見ることもできるので、上演を全て見る時間はないけれど、どんな雰囲気か味わってみたい、ちょっとだけでもいいから聞きたい!という方にはおすすめです。

ちなみに、エステート劇場は、ボックスシートの定員が3名ですが、2名は手すりの前の椅子席で、もう1名は後ろ側でスツールのような座席となり、料金も椅子席の半額程度でした。

上演前と幕間にはバーで優雅に

開演まで余裕があるのでバーコーナーへ行ってみます。ソフトドリンク、アルコール、軽食がありますが、ここはやはりピルスナービール。と思ったらワインがモラヴィア産!しかもグラスで55コルナ!白とロゼで乾杯です。(写真の70コルナはスパークリングワインの値段です)

バーコーナーの奥にラウンジっぽい場所がもありくつろげそうでしたが、カウンターで軽く過ごします。

開演が近づくにつれて混み始め、幕間の時は行列になっていたので開場直後の早めに行って正解でした。

座席に戻るとオーケストラピッドに演奏者がスタンバイしています。

いよいよ夢の世界の幕開けです。

オペラ

 

“魔笛”はモーツァルトが晩年に作曲した最後のオペラ作品ですが、わかりやすいおとぎ話形式で、ファンタジックな世界につぎつぎと宝物のような音楽が流れる宝石箱のような名曲です。最も人気のあるオペラの1つで、オペラの上演回数のトップにもなっています。

魔笛はモーツァルトのオペラで最も人気がある演目のひとつで、軽快なストーリーやおもちゃ箱のような音楽など、オペラに馴染みがなくても楽しめる内容です。

オペラは演劇的要素があり、舞台監督の演出に従って舞台美術の大道具や振り付けなどが大きく変わりますが、今回の魔笛は斬新でオリジナルとはかなり違う演出でした。

写真は第1幕が終わって休憩時間に降りていた幕ですが、なんとなくヒエロニムス・ボスの絵画を連想させる不思議な世界で、オペラもこの雰囲気。

モーツァルト自身が作品を解説したり、不思議な生き物が出てきたりと脚本がだいぶアレンジされていましたが、それゆえにとても面白く、1幕と休憩を挟んだ2幕の全部で3時間弱があっという間でした。

やはり出演者が勢ぞろいするカーテンコールは感動します!

終演後の様子

オペラの世界にどっぷり浸り、夢見心地の状態で劇場から外へ。そこでは大勢の観客が、オペラの世界の余韻に酔いしれていました。現実の世界に戻りたくない気持ちと、感動を分かち合いたい気持ちが交錯しています。

エステート劇場をバックに写真を撮る人も多く、わたしたちも写真を撮ろうかと話していると、ドイツ人の家族づれから撮影を頼まれました。

お父さんがとても親切で、私たちの写真も撮ってくれましたが、「フラッシュをたいて夜景モードにするときれいに写るよ!」とモード設定のアドバイス付きで撮ってくれました。感謝。

ウィーンやパリのオペラの方が舞台演出の豪華さや出演者のレベルが高いとの評価もありますが、5,000円程度でこれだけの内容のオペラが気軽に楽しめる国は他にないように思います。また、エステート劇場はウィーン国立歌劇場より100年以上に建てられた歴史ある建物で、モーツアルトが実際に指揮をしたことを想像すると、感慨深さもひとしおです。

今回のようにオペラの内容を詳細に知らなくても、世界観を楽しめる演目もあります。ぜひ、プラハに来た際にはオペラ鑑賞を楽しまれてみてください。

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