【シンガポール】リージェントの平日限定アフタヌーンティー体験記

シンガポール旅行では、ぜひ旅程に入れたいアクティビティのひとつ、アフタヌーンティー。わたしが一番最初に訪れたのはリージェントホテルの平日限定アフタヌーンティーでした。

予約がWebから日本語ででき、平日ならば満席になることはまずなく、英国のトラディショナルなスタイルとアジアの食文化が融合した内容は、初めてシンガポールでアフタヌーンティーに行く方にもハードルが低く、かつ思い出深いものになるだろうなと思うので、ここに体験記を書いていきたいと思います。

ざっくりとオススメポイントを読みたい方は、目次からまとめに飛んでくだされば数分で読めます。

オーチャードの外れに位置するリージェントホテル(アクセスは末尾)。チャイニーズニューイヤーの直前だったため、ロビーも中国風の生け花と飾り付けが出迎えてくれます。

アフタヌーンティーの会場へと進むと、グランドピアノが吹き抜けの中央に置かれています。既にティータイムを楽しむご婦人方の姿がちらほら。

途中のカプセル型のエレベーターも近未来的なデザインで、かっこよく見惚れてしまいます。

リージェントホテルの平日限定アフタヌーンティー

華やかなテーブルクロスと揃いのナプキンがセットされたローテーブルに通されました。メニューを開くと茶器の可愛い刻印が現れます。

月~金曜日、12時~17時の間だけ楽しめるアフタヌーンティー(※土日はビュッフェ形式)

リージェントホテルのアフタヌーンティーは、コーヒー、紅茶、アイスかホットのココアから2種類が選べます。

せっかくのアフタヌーンティーだったので、わたしたちは紅茶の中から2種類を選ぶことにしました。紅茶にする旨を伝えると、木箱に入った茶葉のサンプルを持ってきてくれて、実際に茶葉の香りを嗅ぎ、お気に入りのものを選ぶことができます。

リージェントホテルのアフタヌーンティーメニュー

アフタヌーンティーの食事のメニューは下記の通り:

  • フィンガーサンドイッチ5種
  • ソルティーフード3種
  • ペストリー&ケーキ6種
  • スコーン2種

正統派なラインナップです。

FINGER SANDWICHES

最初はフィンガーサンドイッチがお皿の上に並べられて配膳されます。

内容は、スイートチリソースのエビとヤングコーンのベーグル、広東風サーモンサラダの生春巻き、全粒粉パンとローストダックのオープンサンド、ベジタリアンミートとアスパラガスを乗せたほうれん草のフォッカチオ、ゆで卵と胡瓜のサンドイッチ。

アフタヌーンティーの定番処と言えば最後のサンドイッチくらいではないでしょうか。後は中国の伝統的なレシピや素材が使われたユニークなフィンガーサンドイッチが並びます。

特に広東風サーモンサラダと訳しましたが、これは正式にはYu Sheng – 広東風生魚サラダのことで、旧暦の1/1-1/5の間に食べられる縁起物です。日本でいうおせちみたいな感じ。

また、ベジタリアンミートのVegetarian Abaloneも、まず日本で食べることはないであろう代用肉の一種。様々な人種・宗教的背景を持つシンガポールならではの素材です。

こうした日本の文化とは異なる料理や素材が取り込まれていると、シンガポールならではのアフタヌーンティーの思い出にも繋がりますね。

SAVOURY SELECTIONS

SAVOURYとは甘くない食事全般のことを指します。アフタヌーンティーではスイーツの前にでてくるしょっぱい系のパイやパフなどのことです。

ここで三段トレーが登場!見た目は少し地味ですが、正統派の並びとクオリティに安心して食べすすめることができました。

SAVOURY SELECTIONS

SAVOURY SELECTIONSは三段目(アフタヌーンティーは下の段から食べます)。

内容は、叉焼チキンパフ、ほうれん草とホタテのキッシュ、しいたけとAbaloneのパイ、謎のチーズカリカリスティック(メニューに記載なし)。

SAVOURY SELECTIONSはどれも安定の味。フィンガーサンドイッチはYu Shengの生姜が強烈なインパクトをかましてきたり、ちょっと馴染みのない味で、美味しかったけど驚きの方が大きかったので、ここで少しホッとしました。

REGENT’S SIGNATURE SCONES

バニラスコーン(左)とオレンジ・キャンディースコーン(右)

続いてはアフタヌーンティーには欠かせないスコーン。“SIGNATURE”というだけあって、バターとバニラの香りが心地よく、さくさくと軽やかな生地を楽しめるとても美味しいスコーンでした。

また、ここでピアノの生演奏が始まり、サロンはさらに、とても優雅な雰囲気に包まれます。

PASTRIES AND TEA CAKES

最後のお皿には可愛らしいペストリーが並びます。マンダリン・オレンジのマカロンだけ写真を単品で撮り忘れてしまったのですが、柑橘系の爽やかさが際立つ口直しにぴったりのマカロンでした。

Aloe Vera Jelly with Goji Berries – アロエベラゼリーとクコの実

マカロンの次は、クコの実の旨味がしみ込んだアロエベラゼリーをいただきます。女性に嬉しい広東スイーツ。こちらもさっぱりぷるんとおいしくいただきました。

Chocolate Nian Gao with Sesame Cracker – ゴマのクラッカーサンド

さりげなくまたローカル・フードが盛り込まれたスイーツ。Nian Gaoとはチャイニーズニューイヤーの時に食べるお餅のようなもので、こちらも縁起物とされています。

チョコレート味のNian Gaoとはまた斬新な‥‥‥と思いましたが、粒粒のゴマのクラッカーと合わさって完全に和スイーツ。違和感なく美味しくいただくことができました。

Pineapple Cake – パイナップル・ケーキ

花びらが一片のったキュートなパイナップル・ケーキ。マドレーヌのようなケーキにパイナップルの甘い蜜がじゅわっしみていて、とても美味しかったです。台湾のオークラのパイナップルタルトみたいに、テイクアウトできたらなと思うほどでした。

Lychee and Vanilla Custard Tart – ライチとカスタードのタルト

こちらも可憐な見た目のスイーツ。冷やしてシロップでつやつやにコーティングされたライチの中には芳醇なバニラ・カスタードがたっぷり!ライチ好きのわたしにとっては、いくつでも食べられちゃうな~と思うほど、忘れられない美味しさでした。

Mango and Jasmine Éclair – マンゴーとジャスミンのエクレア

最後のマンゴーとジャスミンのエクレアもクリームの香りがすごく良くて、リピートしたくなる美味しさでした。ジャスミンの香りがアクセントになっているので、重すぎず、ペロリといただけます。

アフタヌーンティーのまとめ

リージェントホテルの平日限定アフタヌーンティーは、英国の正統派なアフタヌーンティーの中に、シンガポールで見られる伝統的なレシピや素材を取り入れたユニークなものでした。

また、ペストリーは、全体を通して、マンゴーやパイナップル、ライチなど南国の特徴あるスイーツを使いながらも、品の良い甘さと軽やかさでもたれない美味しさで、最後まで飽きることなく楽しめます。

ピアノの生演奏が毎日行われているのもポイントです。

土日はビュッフェスタイルになってしまい、騒がしく、ゆとりのない雰囲気になってしまうと聞くので、三段トレーや行き届いたサービスを望むなら平日がやはりオススメです。

コロナ明けにどのようなスタイルで再開されるかは分かりませんが、その時にはぜひ、日常を忘れられる空間で工夫が凝らされたアフタヌーンティーを楽しみにでかけてみてはいかがでしょうか。

リージェント・ホテルへのアクセス

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