この冬のシンガポール旅行ではシンガポール航空を利用し、往路はプレミアムエコノミー、復路はビジネスクラスと違うクラスに搭乗しました。
往路に利用したエアバスA380型機のプレミアムエコノミーは、エコノミーにプラスαの手頃な値段ながらゆったりした広さの座席でリラックスできる空間。ワンランク上のサービスと、食事もブックザクックから選べて快適で心地よいフライトが過ごせました。その様子をレポートします!
シンガポール航空のプレミアムエコノミー
プレミアムエコノミーは、エコノミークラスに比べてゆったりした座席の広さと充実のサービスが提供される、その名のとおりプレミアムなエコノミークラスです。
座席について
A380の座席配列は2-4-2列で、エコノミークラスの3-4-3列に比べて2席少ないゆとりの配列になっています。
シートは革張りのしっかりした作りでヘッドレストも大きくくつろぎの時間が過ごせました。シートピッチは96.5センチ、幅は49.5センチでゆとりがあり、レッグレストとカーフレスト装備でふくらはぎまで休めることができます。
足元にも余裕があり、足をしっかり伸ばすことができます。長身の彼が座ってもこのゆとり。前席がリクライニングをしてもそれほど気になりません。さすがに隣の席から通路に出るときは身体をよける必要がありますが、それでもエコノミーに比べれば、快適度は格段に違います。
機内食の事前予約について
機内食はシンガポール航空ご自慢の「ブックザクック」から事前予約が可能です。出発地によってメニューの内容と種類が違いますが、シンガポール発の場合、プレエコは13種類ものメニュー(朝食メニュー7種類含む)の中からメインディッシュを予約できるんです!
その他のサービス
その他のサービスとして、優先チェックイン、優先搭乗、優先手荷物取り扱いがあり、エコノミークラスとの差別化が図られています。
チェックインや搭乗時の行列も少なくスムースに手続きや搭乗ができるのはとても快適です。荷物もビジネスクラスと同じタイミングで受け取ることができ、到着後も時間のロスが少なくストレスがありません。
唯一のマイナスポイントはラウンジサービスがないこと。ANAやJALのプレミアムエコノミーはラウンジ利用ができるので残念なポイントです。
気になるお値段
さて、これだけ充実しているシンガポール航空のプレミアムエコノミークラス。やはり気になるのはその値段ですね。実は意外とリーズナブルでお得なんですよ!
時期や予約状況によって値段が違いますが、エコノミークラスに3~5万円程度追加で予約可能なことが多いです。シンガポールのフライト時間は7時間程度。座席やサービスが快適で、フライト後の疲れが大きく軽減できることを考えばとてもお得に感じませんか?
A380のプレミアムエコノミーはゆったり快適
搭乗したA380は従来型で、1階のメインデッキが前からスイート、プレミアムエコノミー、エコノミーで、2階のアッパーデッキはすべてビジネスクラスです。
プレエコの座席を前にして感じたのは広い!ということ。総2階建ての機体のため、メインデッキは外側にかなり膨らんだ形状をしていますが、そのためシートから壁までが離れていて、広々とした空間となっています。
さすが世界最大の旅客機の大きさ…ですが、窓にもたれることができないので、それが好きな人は不満かもしれません。あと窓まで遠いので外の景色を見たり写真を撮るのがちょっと苦労します。
ひじ掛けにしっかり囲われている作りなので、座ると身体がシートにぴったり収まるような感じです。そのままだと座席上にカメラなどを置くゆとりがありませんが、実は工夫があって座席横にスペースが空いています。ヘッドフォンが収納してある場所で、小物がすっぽり収まるスペースです。
このスペースが意外と便利で、小型のカメラや小さなポーチなどちょうど収まり、座っても邪魔になりません。
ヘッドフォンはノイズキャンセリング付きで、装着感もよく快適に映画を楽しめました。
座席周りの収納スペースが何気に便利です。前の座席の後ろ部分の機内誌などが入っているポケットは、2つに仕切られたしっかりした作りで収容も抜群。 座席の間にはスマートフォンなどを入れるポケットがあり、充電中でも邪魔になりません。
座席の間の肘掛の上はしっかりとコップが置けるスペースもあり、その下には写真のようなペットボトルホルダーがあります。 機内で配られるものをきちんと収容する場所があるのは、エコノミーと比べても快適度◎。
正面のディスプレイは13.3インチと十分な大きさ。気になったのはタッチパネルではないこと。リモコンで操作しますが、思わず画面にタッチしてしまい、おやっと思うことがしばしば。シンガポール航空のHPではタッチパネルと説明があったので、従来型A380の機体だからだったかもしれません。
クリスマスシーズンならでは?充実の機内サービス
フライトがちょうどクリスマスシーズンだったため、機内にはクリスマスリースの飾りつけがありました。この時期、シンガポール国内はクリスマスデコレーションでいっぱいなのですが、機内にも可愛くてオシャレな飾り付けがありさすがだなと思いました。
離陸後、水平飛行になると飲み物のサービスが始まります。ワインかビールどちらにしようか迷っていると、CAさんが酒好きと察してくれたのか「シャンパンもありますよ」とナイスフォロー。さっそくシャンパンで乾杯!通年サービスではありますが、クリスマスにシャンパンというのもテンションがあがりますよね。
ちなみにシャンパンはプレエコのみでのサービスで、エコノミーでは提供されません。
おかわりはシンガポールらしくタイガービールとシンガポールスリング。そうなんです。シンガポール航空ではなんと機内でシンガポールスリングが楽しめるんです!
SQプレエコのお楽しみ 「ブック・ザ・クック」
プレミアムエコノミーではフライトの24h前まで、有名シェフが手掛ける「ブックザクック」という特別メニューの予約ができます!出発地や時間帯によって異なりますが、成田発では8種類のメニューからお好みの機内食が選択できました。
今回選択したのは「鶏肉のハーブクラスト焼き」と「和風シーフードドリア」。
通常の機内食は洋食2種、和食1種の3種類から選択(エコノミーは洋食和食の2種類のみです)で、ワゴンで順番に提供されますが、ブックザクックで予約すると通常のワゴンサービスの前に配られます。
チキンはジューシーでシーフードドリアはきちんと柚子胡椒のピリッとした辛さがアクセントになっており、とっても美味しかったです!付け合わせの温野菜も、北海道ミルクパンもぬかりないおいしさで大満足の食事になりました。
チキンとホワイトソースのドリアというのもどことなくクリスマスな感じがしますよね。
まとめ
快適なシートとグレードの高い食事でくつろぎのフライトが楽しめるプレミアムエコノミー。シンガポール航空のプレエコの魅力は、その定評のあるサービスだけではなく、値段もリーズナブルということです。ANAに比べてもプレエコの設定料金は全般的に安めとなっています。エコノミークラスに数万円の追加で、これだけの大きなゆとりを味わうことができるのは価格差以上のものがあると思いますよ。
ぜひ、シンガポール航空のプレミアムエコノミーで、いつものエコノミーとは一味違うフライトを体験してみてください!世界が変わるはずです。