冬休みのシンガポール旅行の帰国時、チャンギ空港ターミナル3のシルバークリスラウンジを新年の1月4日土曜日の晩に利用しましたが大混雑!多くの旅行客が座る場所を求めて右往左往していました。
長期休暇最終日と出発便が重なる時間帯だったからだと思いますが、今後ご利用する際の目安になると思うので、ラウンジが混雑する時期や時間を今回の体験を含めて考察し、快適に利用できるタイミングを割り出してみたいと思います。
シルバークリスラウンジとは
チャンギ空港のシンガポール航空シルバークリスラウンジは、シンガポール航空とスターアライアンス加盟航空会社のビジネスクラスかファーストクラス利用者だけが入室可能なラウンジです。
SFC(スーパーフライヤーズカード=スターアライアンスゴールドメンバー)やプライオリティパスでは入室できず、ビジネスクラス以上に搭乗が必要となります。それだけにゆったりとした広いラウンジスペースと充実したサービスが提供されて、出発までくつろいだ時間を過ごすことができるのがウリです。
シャワーで汗を流し、豪華な食事と充実したワインセレクションに舌鼓、楽しかった旅行を思い返しながら余韻にひたる・・・シンガポール旅行の締めくくりにふさわしい時間が過ごせる、そんなラウンジのはず・・・
利用したタイミングは大混雑
しかし・・・え?!なんでこんなに混んでるの?!!
今回利用したのは年明け、2020年1月4日土曜日の20時30分ごろ。搭乗便は23時55分発のシンガポール航空成田行きです。
イメージ通り、シャワーを浴びてからゆっくりと食事とワインを楽しみ、パソコンを開いてブログでも書こうと早めに入室したのにも関わらず、写真のような大混雑。
ラウンジ自体はとても広く、高級感もあり優雅な雰囲気ですが、9割以上席が埋まっています。混んでいるためざわざわと騒がしく、席を見つけるのも一苦労。それでもまだ2人で座る席ならいくつか空いていたので、できるだけ静かそうな席を確保するもここまでで10分以上を費やしました。
ラウンジの混雑は21時過ぎ〜23時前くらいまでがピークで、子供連れの家族客などが席を求めて右往左往の状態でした。全体的に欧米系の人が多かった印象です。
また、シャワーは男女別ですがそれぞれ5部屋ほどしか設備がなく、長~い順番待ち。トイレでスタッフにシャワー利用を告げると呼び出し機を渡されます。女性は20人待ちで2時間程度、男性も10人待ちで1時間以上は待ちました。
混雑する時期と時間はいつ?
ラウンジが混雑する理由としては次の3つが考えられます。
出発便が多いピーク時間
年末年始と春節の最終日前後
長期休暇やバカンスの最終日前後
出発便が多いピーク時間は混雑する
チャンギ空港のターミナル3は主にシンガポール航空のメインターミナルで、23時から0時過ぎは、欧米、オセアニア、アジアの各方面の出発便が集中しています。
案内を見ても0時前後に表示されているだけでも10便あり、1便あたり50名のビジネスクラスが乗ると500名がラウンジを利用する計算に!さらにファーストクラスの利用者を含めれば、満席も理解できます。
調べたところ、23~0時以外には、朝9時前後も出発便が多いようです。
年末年始と春節の最終日前後は混雑する
欧米やオセアニア各国の休暇といえばやはりクリスマス。特にクリスマスは12月25日と日付が決まっているので、やはりクリスマスから年始にかけては旅行者が集中します。学校も休みなので、家族で暖かい東南アジアへの旅行へ行こう!と思う人も多いのではないでしょうか。
日本と違って年始の休みは元旦だけで2日から普通に仕事という国がほとんどな中で、1月最初の土日まで休暇をつなげるという予定の立て方をする人も多いと思います。今回はまさしく、この1月最初の土曜日というタイミングでした。
また、シンガポールに旅行する際に混雑を避けたい場合、春節、チャイニーズニューイヤー(中国正月)を忘れてはいけません。これは、年ごとに日付が違いますがだいたい1月末から2月初めの頃となります。
中華系の人々にとってのお正月休みにあたるので、中国系の人口が75%を占めるシンガポールにおいては、出国する人も海外から来る人も多い時期です。中国系の人は家族だけではなく両親や親戚なども含めた大人数での旅行が多いため、個人でもちょっとした団体旅行のようになります。
長期休暇やバカンスの最終日前後は混雑する
欧米系の人たちは4月の復活祭(イースター)前後も休みの場合が多いです。年によって日付が違いますが、だいたい4月上旬から4月20日くらいまでの期間。日本でいう春休みにあたりますが、4月から新年度が始まる日本人にとっては別段気にすることはないでしょう。
夏のバカンスは7~8月、長い国では9月にわたり、人も分散するので、日本のお盆のように集中はしないと思われますが、タイミングが悪ければ今回のように混雑する可能性はあります。
10月末から11月初旬にかけても、ヨーロッパでは学校の休みとキリスト教関連の祝日が重なる時期があり、若干のピークが予想できます。
混雑を避けるには
せっかくラウンジを利用するなら、やっぱりゆったりくつろぎたい。SFCやプライオリティパスで利用できるラウンジもありますが、チャンギ空港はシンガポール航空の本拠地。シルバークリスラウンジは混雑していなければ、空間も食事もクオリティが高く、ぜひとも利用したいところ。では、混雑を避けるにはどうすればいいか、まとめてみました。
- 日程を変える
- ラウンジを早めに利用する
- 搭乗する便の時間を変更する
- 他のターミナルのラウンジを利用する
- シンガポール航空以外を利用する
1.日程を変える
休み明けから仕事となると、帰国した日はゆっくり休みたいと考えるのは皆同じ。今回の土曜深夜発は、欧州においても現地に日曜の朝到着なので、まさにそのタイミングでした。
先述した春節や長期休暇明けの直前を避けて、前後2日ほど日程をずらせば大混雑は回避できると思います。年始に限らずカレンダーをよく確認し、休暇明けになるタイミングを外すことが重要です。
2.ラウンジを早めに利用する
どうしてもその日程でしか休みが取れず、ずらせない人も多いですよね。その場合は、ラウンジを利用する時間を早めにずらして、混雑する時間帯はショッピングなどに充てることで回避できます。
チャンギ空港でのシンガポール航空のチェックインはなんと48時間前から可能!
参考
チェックインカウンターでのチェックインシンガポール航空公式サイト
ショッピングやレストランが充実したチャンギ空港なら2、3時間はあっという間に経ってしまいます。ショッピングも疲れたな~と思ったら、バタフライガーデンで癒されましょう。
3.搭乗する便の時間を変更する
深夜発の時間帯は各方面への便が集中し、混雑は避けられません。チェックインカウンターや空港内も人がいっぱいです。しかし出発が遅い便なら、早めにチェックインをするということができます。
朝の9時前後も出発便の多い時間帯ですが、こちらは3時間前のチェックインは6時。となると4時くらいに起きて5時過ぎにホテルを出ることになるのはちょっと辛いものがあります。日本へのフライトは昼前後や夕方の便もあり、それを利用することで混雑のピークを避けれるかもしれません。
シルバークリスラウンジを利用する場合はビジネスクラス以上に搭乗することになると思いますが、ビジネスクラスの醍醐味ともいえるフルコースの食事を楽しめるのも昼前後や夕方の便になります。
深夜便のビジネスクラスレポ。食事が昼・夕便よりだいぶ省略されている様子がわかります。
ラウンジを混雑なく利用し、ビジネスクラスのサービスも堪能したい場合は、フライト自体を再検討するのも一つの手です。
4.他のターミナルのラウンジを利用する
スターアライアンス加盟の航空会社が主に発着するターミナル2にもシルバークリスラウンジがあり、ビジネスクラス搭乗客が利用することができます。ターミナル3に比べれば対象の発着便と集中度合いも少ないため、混雑も少ないでしょう。
シンガポール航空利用のため、ターミナル3でチェックインした場合でも、チャンギ空港内のスカイトレインで他のターミナルに移動できるため、チェックイン後にターミナル2に移動してシルバークリスラウンジを利用することは可能です。
ただし、移動に時間がかかるということは頭に入れておきましょう。ターミナル間の移動とゲートまでの時間、さらにチャンギ空港は各ゲートで手荷物検査が行われるため、混雑時は行列ができることもあります。ラウンジで飲みすぎて時間に遅れたり、広大な空港で迷ったりしないように、余裕をもって移動してください。
5.シンガポール航空以外を利用する
シンガポール航空以外のスターアライアンス系航空会社、日本へのフライトではANAのビジネスクラスに搭乗すれば、ターミナル2でのチェックインになりシルバークリスラウンジが利用できます。チャンギ空港でのANAのチェックインは通常3時間前からですが、アーリーチェックインカウンターでは24時間前からチェックイン可能。早めにチェックインしてターミナル2とターミナル3両方のシルバークリスラウンジを梯子、なんてこともできてしまいます。
チャンギ空港のシルバークリスラウンジ、ビジネスクラス搭乗者だけが利用できるラウンジは、できれば落ち着いた雰囲気でくつろぎたいですね。でも他の方のブログでも、豪華でサービスも充実してるけど混雑しているという記事をよく見かけます。
利用時期によっても混雑具合は違ってくると思いますが、夜間をピークに多くの時間帯で混雑していることが多い印象ですので、この記事がシルバークリスラウンジで快適に過すための一助になれば幸いです。ただし、くれぐれも飲みすぎで飛行機に乗り遅れないようにしてくださいね!最後まで読んでいただいてありがとうございました。