Webデザイナーの尾花大輔さんのツイートで知ったこちら、2017年7月京都の河原町三条にオープンしたThe Millennials Kyotoというホテル。
カプセルホテルって、狭くて、夜も眠れず、疲れが取れなさそう….という偏見とこの写真の間に横たわる違和感が、ジェネレーションギャップであることは間違いない!
思い立ったが吉日、ホテルの名を冠しているミレニアル世代の一員でもある私がカプセルホテルに永く抱かれてきた固定概念をアップデートすべく、The Millennials Kyotoに5連泊してきました。
京都の宿探しが難航している方、カプセルホテルに泊まる踏ん切りがつかない方、そして一番は京都観光しながら仕事もしたいフリーランサーの皆様へ!オススメしたいポイントを5つピックアップしてまとめました。
1.月額プランもあり!ノマドワーカーにぴったりの作業スペース
The Millennials KYOTOの”顔”といっても過言ではない8Fの「and work」という共有スペース。わたしが今回泊まるきっかけとなっまのもこのスペースの写真でした。
カフェのようにくつろげるボックス席や、ローテーブルとソファのあるスペース、大きな窓から賑やかな河原町通をぼんやり眺めコーヒー啜ることのできるスツール席、作業に集中することができるワークスペースなど、その時の気分で細やかに使い分けができる空間がデザインされています。本格的な打ち合わせや会議には別料金でミーティングルームを借りることもできます。
コンセント穴もあらゆるところにあり、オープンWi-Fiはもちろん、カプチーノやココアなども飲めるコーヒーメーカーの利用も24時間無料と至れり尽くせり。
ホテルのロビーをオフィスのように使う海外の文化を取り入れ設計された「and work」は月額料金やドロップインでの利用も可能で、私書箱付きのプランもあります。また、漫画喫茶のようにお昼寝やシャワーなど、追加料金でホテルの施設を利用することもできるので、フリーランサーのワークスペースとしてはこれ以上の使い勝手はないのではないでしょうか。
平日の5泊の間は10:00〜17:00くらいまでは人も少なくゆったりと作業ができました。備え付けのPCとしては珍しく大きなmacが1台あるので、旅行で来てたけどちょっと作業したいなんて時にも役立ちます。わたしのいる間はいつ見ても外国の方がイケイケの音楽を作っていましたが…(笑)。
全体的に作業されている方が多い印象ではありますが、スペース全体のデザインもオシャレでゆったりしているので、少し休みたい時にもホッと一息つけます。このスペースだけでも、カプセルホテルのイメージが一新しました。
2.バルミューダのトースターまで…!キッチンの充実度が異常
同じく8Fの共有スペース内にあるキッチンも大きな魅力の1つです。
人がゆとりをもってすれ違える幅を確保したアイランドキッチンには、IHコンロが4口、シンクも2つ、カトラリー・食器類はもちろん、初心者でも簡単にホテルのシェフのようなふわふわ卵が作れる鉄のフライパンやお鍋まで、調理に必要なものが不足なく用意してあります。
夜は海外からきたグループが2つのお鍋にエスニックな香りのするヌードル料理をつくっていました。オープンキッチンなので香りが篭らず、作業している人たちの食欲をいい具合に刺激しながら抜けていきます(笑)。
7:30~9:30の間はロールパンや抹茶デニッシュなど、キッチンスペースでパンのサービスがあります。実際に私も、朝食はこのキッチンでベーコンを焼き、スクランブルエッグをつくり、コーヒーメーカーでカプチーノを淹れて、セルフモーニングを楽しみました。
そしてもう1つ、このキッチンスペースで特筆すべきは、バルミューダのトースターでパンが温められること!
上の写真のパン類はすべてこのバルミューダのトースターを使って焼いてみたのですが、京都名物・志津屋のカルネもセブンイレブンのカスクートも、ホテルから提供されるパンも、味の次元が変わります。噂には聞いていましたがここまでとは…自宅にも欲しくなりました。
他にも炊飯器とケトルがバルミューダ製です。正直お米を炊くという行為はホテルでは考えにくいのですが(だからこそ保温機能がないバルミューダなのでしょうが)、バルミューダのケトルは湯沸かし器としての使い勝手もよく、ドリッパーやミルの用意もあるので、出先でも自分で淹れた珈琲が飲みたい!という方には嬉しいですね。
3.京都のど真ん中!観光にもお籠りにも最高の立地
京都の中心地のひとつ、河原町三条の繁華街に位置し、すぐ裏は新京極という抜群の立地を誇るThe Millennials KYOTO。様々な路線を走るバスが集まる場所でもあり、京阪三条の駅からも5分足らず。観光の拠点にもぴったりです。
京都のモーニングを楽しみにしている方やパン屋さん巡りをしたい方にも便利でしょう。イノダコーヒーや進々堂、高木珈琲や伊右衛門のサロンなど、有名なお店の7割くらいは徒歩圏内にあると思ってもらってOKです!
京都駅から徒歩でも30〜40分くらい。滞在中わたしも何度か京都駅に出向く機会があったので、趣のある路地やお店やさんなど、京都らしい景色を散策しながら歩いてみましたがとても楽しかったです。
また、観光もいいけどホテルにこもって作業をしたり自炊してゆっくりしたいという方もいると思いますが、そんな方にも大変おすすめできる立地です。キッチンについては先ほど触れましたが、食材を調達するための業務用スーパーが目の前にあり、隣には100円ショップのキャンドゥがあります。
海外からの滞在者が多いからなのか、業務用スーパーにはカルディ並みの異国の食材・調味料があり、お酒も豊富です。
外食で済ませたい時も、朝から深夜までおいしい飲食店がひしめきあうエリアなので移動に時間をとられず、京都の有名店でもファーストフードでも、自分好みのお店をチョイスできますし、気分転換に1時間も散歩をすれば、二条城や八坂神社を見学しても行って帰ってこれます。
京都観光の中心地点にあるからこそ為せる楽しみ方ですね!
4.サータのベッドでぐっすり快眠♪iPodで操作するハイテク設計の客室
カプセルホテルといえば二段式で、シングルベッドの幅しかない窮屈なイメージがありますが、ミレニアルズは全客室セミダブルのサータ製ベッドを採用しています。
様々な高級ホテルでも愛用されているサータのベッドの寝心地はいわずもがな。掛け布団が少し薄いかなと思いましたが、くつろいだり着替えたりする際にソファにして足元にスペースをつくるため、分厚いものがあったら邪魔ということを考えてのことかもしれません。
このベッドのソファからフラットの切り替えや照明・ファンのONOFF、アラームの設定などはすべてチェックイン時に渡されるiPodで操作できるのでとっても便利です。
また、iPodとiPodケースの間に挟まれたカードがフロアキーに、イヤホンジャックがついた小さな鍵が客室の鍵になっています。この小さな鍵が外れやすかったり、1日持ち歩くと充電がすぐなくなってしまうのが少しネックですが、使い勝手は悪くなかったです。
客室と客室の間はそれほどなく、ドア代わりになるのも布製のブラインドなので防音性が不安でしたが、最初の晩は両隣と目の前に宿泊してる方がいたのに物音ひとつ聞こえず、逆に不安になるくらいでした(笑)。
備え付けのiPodのアラームは、セットした時刻に照明が点き、ベッドからソファに立ち上がることで起こすタイプなので朝も静かです。
今回一番不安だったポイントがよく眠れるかどうかだったので、この静かさと快適さには驚きました。カプセルホテルの経験がない人間がいくらサータのベッドとはいえいきなり5連泊というのは無謀にも覚えましたが、プライベートもしっかり確保されていますし、毎日きちんと疲れをとることができました。ちょっと神経質な方でも充分にくつろげるホテルなのではと思います。
衛生面が気にならない方は、シャワーだけでなくバスタブのあるシャワールームがある点も嬉しいポイントです。やはり日本人だからか、湯舟にゆっくり浸かった方が疲れもとれる気がします。今後利用客の層がどう移り変わっていくかは分かりませんが、海外の方が多く利用されているので、フロアに一つしかないバスタブルームも今回の宿泊時にはいつも空いていました。
シャンプー、コンディショナーはラベンダーベース、シャワージェルはアーモンドの香りで海外の方に受けそうな甘めの香り。実際にカウンターで「あのブランドはどこで買えるの?」とスタッフに質問している女性客の方がいました。
わたしも好みの香りと洗い心地だったので調べてみると、小売はしておらず、取り扱いホテルの通販か製造元のペリカン石鹸のサイトからでないと購入できないみたいです。
5.最高!毎日17:30〜18:30はフリービールタイム!
最後のおすすめポイントは、毎日17:30〜18:30の間ビールのフリーフロータイム!
時間になるとフロントの横にミニビールサーバーが設置され、自由にビールを注いで共有スペースで楽しむことができます。もちろん追加料金はかかりません。宿泊代にコミコミです。こんなカプセルホテル他にあるんでしょうか…。
この日はビールを楽しみに仕事も捗りました!17:30になるとやはりビール目当てに共有スペースには人がぞろぞろと集まってきますが、十分くつろげるスペースはあります。
仕事の後のビールは旨い!京都観光の後の疲れた体にも沁みそうです。
一人ならサクっと一杯、キッチンスペースでチャチャッとアテを作って仲間と一緒にワイワイというのもいいですね。
まとめ
実際に5連泊した結果、観光・ビジネス・おこもりどんな目的であれこんなに使い勝手が良く満足度の高い快適なカプセルホテルは他にないんじゃないかと思いました。カプセルホテルに泊まるのはこれが初めての体験だったので、断言するのは烏滸がましいことですが、少なくとも“狭い・危ない・眠れない”のイメージとはかけ離れた施設・サービスであったことは間違いありません。
また、英語が得意で日本を訪れる海外の方と交流したい!という方にもおすすめです。共有スペースで、折り紙を折ったり日本語を練習している海外の方がちらほらいらっしゃったので話しかけると友達になれるかもしれませんよ。
京都に訪れる際は、ぜひThe Millennials KYOTOで新感覚のホテルステイを体験してみてください!
THE MILLENNIALS KYOTO の 情報
住所 : 〒604-8032 京都府京都市中京区河原町三条下ル山崎町235
電話 : 075-212-6887
URL : https://www.themillennials.jp/