非常口座席を利用するのに制限ってあるの?非常口座席よりもいい席って?気になるアレコレ答えます!

エコノミークラスの全座席の中でも4席~6席しかない非常口座席。「足元がゆったりしていて、トイレも近くてうらやましい!」と思いますよね。でも「追加料金ってかかるのかな?」「子連れでも大丈夫?」など、様々な疑問が頭に浮かぶ方も多いはず。

今回は、エコノミークラスで旅行するならぜひ利用したい非常口座席にまつわるアレコレについて解説していきます。

※非常口座席についての全般的な記事にはなりますが、筆者がANAユーザーなため、写真やソースは主にANAの内容になります。

非常口座席の利用には制限あり

搭乗が開始されると、非常口座席の人にCAさんが声をかけている姿を見かけませんか?

「何か特別なサービスを受けているのかな?」と思われる方もいるやもしれませんが、実はこれ、非常口座席の利用条件を確認されているのです。

非常口座席に座れるのは緊急脱出時の援助を行える人

非常口座席は万が一の事故やトラブルの際に、客室乗務員の指示に従って緊急脱出の援助を行える人のみが利用できます。

そのため、満15歳未満、子連れでの利用はできません

15歳という年齢制限は医学的成人という根拠に基づいています。非常口を開けられ、脱出する人を援助する体力と身体的大きさを持ち、また日本語か英語で呼びかけを行える人(日本発着便の場合)という制限があるため、15歳未満のお子さんが非常口座席に座るということはもちろん不可能ということになります。

また、非常口座席を選択していても、当日援助活動ができないほど体調が悪い場合には申し出なければなりません。

非常口座席は、あくまで緊急時に援助活動を行える人を速やかにスタッフ側が判断し、人員を確保するため、脱出を手助けしてもらうために設けられているのです。

特別なサービスはなし・追加料金もなし

非常口座席には、上記のように「非常事態に協力要請がかかる」という制約があるため、選択することによる追加料金はかかりません。

また、非常口座席だからと言って何か特別なサービスを受けられることもありません。

ただ、足元が広い、トイレが近い、ギャレー横なのでCAさんとのコミュニケーションが多くとれるなどのメリットはあります。

エコノミーでも足元広々!でも…非常口座席のメリット・デメリット【ANA編】

先日運よくスタウォーズデザインの787-9に搭乗することができたのですが、着陸後に出口が開くまでの間、写真を撮りまくっていたら、CAさんに「スターウォーズ好きなんですか?」と声を掛けられスターウォーズの搭乗記念カードとポストカードをもらうことができました。

もちろんこれもR2-D2 ANA JETに搭乗した人なら、CAさんに頼めば誰もが受けられるサービスですが、そもそもこういった記念品をくれるサービスがあるとは知らなかったので、その点は非常口座席でよかったなと思いました。

搭乗記念カードは、裏面にその場でCAさんが飛行期間と搭乗日付を書いてくれて、とても大事な宝物になりました。

上級会員でしか座席がとれない?

ANAとJALについては、非常口座席は上級会員でしか座席指定ができないようになっているようです。
※他航空会社では、追加料金を支払えば非常口座席を指定することができる場合もあります(シンガポール航空の場合は可)。

一括りに上級会員といえども、ANAの場合、SFC会員、プラチナ会員、ダイヤモンド会員とステータスによって(正確にはSFCはステータスではありませんが…)、解放される席が変わります。

B787-9の座席を例に見ていきましょう。

緑の枠がいわゆるバルクヘッドシートと呼ばれている座席です。非常口座席のデメリットがほとんど解消されており、ANAの場合、ダイアモンド会員、もしくは乳幼児連れでないと指定ができません。

しかし、オレンジの枠で片側が囲われている28のラインの非常口座席は、SFC会員、プラチナ会員でも選択することができます。

こう見るとエコノミークラスの中でも席に序列があるのだな…ということが分かりますね。

エコノミークラスならバルクヘッドシートに座りたい!どんな座席?バルクヘッドの意味って?etc.

まとめ

足元が広く一見するとエコノミークラスの料金だけでは利用できなさそうな非常口座席ですが、15歳以上+上級会員であれば追加料金なしで利用できることが分かりました。

よく飛行機を利用される方は知らないうちに非常口座席が解放されている場合もありますが、多くの方は会員要件で非常口座席が選択できないという場合が多いようです。

とはいえ、低価格で足元が広い座席を利用できるのは何とも魅力的です。旅行や出張で飛行機を使う機会の多い方は、各航空会社のマイページなどを確認し、上級会員を目指してみるのも手かもしれません。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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