【シンガポール】ローカルグルメの宝庫!絶対行くべきオススメのホーカー3選+α

美味しいものに貪欲なシンガポーリアンの胃袋をつかんで放さないホーカー。多民族国家のシンガポールだけあって、料理の種類も多種多様

それだけではありません。その日の気分で何を選んでも価格は300円~500円程度。バラエティの豊かさと美味しさ、しかも安い!となれば、シンガポーリアンは3食ホーカーということも珍しくありません。

まさに絶品ローカルグルメの宝庫と呼ぶにふさわしいのが、シンガポールのホーカー文化なのです。今回は、初めてシンガポールを旅行する方向けに、ここに行けばハズレなし!な、オススメホーカー3つ+αをご紹介します。

“ホーカー”って何?

ホーカーとは、もともとは露店の屋台を一か所に集めた屋台村のようなものです。シンガポーリアンの8割が住む公団住宅(HDB)の1階や広場には必ずあり、ローカルにとっては日々の生活に欠かせない場所です。

近隣の居住者のためにある食堂のような雰囲気ですが、どんな人でも利用できるオープンなシステムなので、いつしかビブグルマンを取得する店も増え、ついにはミシュランの一つ星を獲得するホーカーのお店まで!

Hill Street Tai Hwa Pork Noodle 2. 【シンガポール】世界一安いミシュラン一つ星!Hill Street Tai Hwa Pork Noodle 1.5時間待ち、そのお味は?

観光の場合は、オーチャードやシティなどの都心部に行くことが多く、どうしてもショッピングモールに入っているフードコートの利用が多くなると思いますが、実はその近くにも行列のできる有名ホーカーはたくさんあります。

フードコートでもローカルの味が楽しめるとはいえ、感動するほどの味に出会うことはなかなか難しく、価格も割高。小さいお子様連れやハンディのある場合を除き、シンガポールでローカル・グルメを楽しみたいなら、ホーカーを回ったほうが断・然・楽しくおいしいものに出逢えると思います。

シンガポールでオススメのホーカー3選

1. マックスウェルフードセンター(Maxwell Food centre)

旅行雑誌やガイドブックでも必ず紹介される有名ホーカー。MRTのチャイナタウンが最寄りでビジネス街にも近いため、朝はローカル、昼はオフィスワーカー、それ以外の時間も各国からの観光客が訪れ賑わいが絶えません。

観光地としても外せないチャイナタウンにすぐにアクセスできる立地と、明るく開放感のある雰囲気は、ホーカーデビューに最もオススメのホーカーです。ローカルの人が行列する有名店も多く、味は折り紙付き

チャイナタウンだけあって中国系の店が多く、麺類やお粥など、どの料理も見た目からイメージできて日本人に馴染みのある味なので安心です。どの店もクオリティが高くハズレがありません。

また、2021年には新しくマックスウェルフードセンター直結のMRTの駅が開通される予定です。オーチャードやガーデンズバイザベイへも一本でつながり、アクセス抜群となるとさらに活気が増すでしょうね!

マックスウェルフードセンターのオススメ店

1. 天天海南鶏飯

ミシュランのビブグルマンに毎年選出されるチキンライスの超人気店。10時の開店直後から建物の外まで行列ができるジューシーなチキンはまさに絶品。グループで行けば、部位によって味の違いを楽しむこともできます。

店名 天天海南鶏飯
住所 #10,11 Maxwell Food Center
営業時間 10:00~19:00(売切れ次第終了)月曜定休

2. 真真粥品

早朝から営業している広東風お粥のお店。人気店のためお昼前には売り切れてしまうことも。ポタージュ状になるまで煮込まれた、トロトロでクリーミーなお粥は一度食べたら忘れられません。

具材は魚、鶏肉、ピータンから選べますが、最初はフィッシュ・ポリッジがオススメ。ピータンが大丈夫な方なら、全具材のミックスにするとバランスが良くて濃厚なおいしさが味わえます。

店名 真真粥品(Zhen Zhen Porridge)
住所#01-54, Maxwell Food Center, Singapore
営業時間 05:30:~14:30 火曜定休 ※12時前に売り切れることも有

3. 金華

こちらもローカルに大人気のフィッシュビーフンのお店。行列を避けるなら開店直後の11時を狙っていきましょう。

一押しは「Fish Meat Bee Hoon」。塩気のある魚の出汁にエヴァミルクのクリーミーなスープに揚げた魚片と太目のビーフンが絡んでもうたまりません!

辛いのがイケる人は、テーブルへ運ぶ前にチリ&ナンプラーを忘れずに!食べた人にしか分からない幸福がそこにあります。

店名 金華(Jin Hua Fish Head Bee Hoon)
住所 #01-77 Maxwell Food Center
営業時間 11:00~20:30 木曜定休

4. 花生湯

デザートは別腹?そんなあなたに試してもらいたいのは、ピーナッツスープ。現在の店主の祖母の代から70年以上続く、マックスウェルフードセンターの中でも老舗のお店です。

ここではもちろん、ピーナッツスープがオススメですが、忘れてはいけないのがゴマ団子(Rice Ball)!満足度がぐっとあがるので、お腹に余裕があればぜひトッピングしてください。温かく優しい甘さのピーナッツスープは、思わずほっとする懐かしい味わいです。

店名 花生湯(75 Peanut Soup)
住所 #01-57 Maxwell Food Center
営業時間 7:30~16:00(売切れ次第終了)月曜定休

2. チョンバルマーケットフードセンター

古い低層の公団住宅が並ぶ歴史的地区におしゃれなカフェや洗練された雑貨屋が点在するチョンバル(ティオンバル)地区のホーカー。ミシュランのビブグルマンに掲載されたお店が数多くあります

1階がマーケット、2階がホーカーで、真ん中が大きく吹き抜けになっている建物は開放感があって席もゆったりしています。エスカレーターで2階に上がるとマスコットキャラクターのカエルがお出迎えしてくれて、なんともほのぼのとした気分に。

名店が多いにもかかわらず観光客が少なく落ち着いているので、チョンバル散策時の避難場所としてもオススメ。とは言えランチタイムはローカルの人で混み合うので、そこを避ければのんびりとした時間を過ごすことができます。

もちろん、こちらでガッツリ昼夜食べるのもあり!先述のマックスウェルフードセンターは夜になると閉まってしまうお店がほとんどですが、チョンバルマーケットフードセンターは19時くらいまでなら空いているお店も多いです。

チョンバルマーケットフードセンターのオススメ店

1. ホンヘン・フライド・ソトン・プロウンミー

ミシュランのビブグルマンに毎年掲載されているホッケンミー(福建麺:海鮮焼きそば)の名店。見た目は‥‥なんとも言えませんが、豚骨×海鮮の旨味が凝縮された濃厚なスープと食べ応えのある麺に、コクのあるチリソースが合わさるとおいしいものは見た目じゃないんだなと納得するはず。

店名 Hong Heng Fried Sotong Prawn Mee
住所 30 Seng Poh Road #02-01
営業時間 11:30~19:30(15:00~16:30休憩、売切れ次第終了)月曜定休

2. 忠于原味雲吞麵

店名はワンタンヌードル(雲呑麺)、だけどチャーシュー麺もジューシーでおいしかったです!。行列を観察していると、ワンタンとチャーシューをどちらもトッピングした不見天雲呑麺が人気です。何を頼むにせよオススメはドライ!ジャンクなものが食べたくなったらレッツ・トライ!

店名 忠于原味雲吞麵(Zhong Yu Yuan Wei Wanton Mee)
住所 #02-30 Tiong Bahru Market and Food Centre, 30 Seng Poh Road, Singapore
営業時間 8:00~14:00 月曜・金曜定休

3. 鹵麵(ローミー)178

ローミーとはトロっとした醤油ベースのあんかけスープに淡白な魚のフリッターなどのトッピングが乗ったヌードルのことを指します。通常は、ホキやサワラなどを用いますが、なんとここはサメのお肉を使っているんです!

そのインパクトとは裏腹にローミー全体のテイストはあっさり仕上がっているので、そのまま食べ勧めるには物足りなさを感じるかもしれません。ぜひローカルの真似をして、黒酢やチリ、にんにくなどのトッピングをたっぷりかけて、召し上がれ!

店名 鹵麺178(Lor Mee 178)
住所 #02-23 Tiong Bahru Market and Food Centre, 30 Seng Poh Rd,
営業時間 7:00~14:30

3. ニュートンフードセンター

オーチャード界隈でホーカーを探しているならココ!オーチャードからMRTで1駅のニュートン駅から徒歩3分という立地の良さも魅力のひとつ。

ヤシの木や特徴的な三角屋根のストールに囲まれた広場でとる夕食は、テーマパークに来たようなドキドキ感があり盛り上がること必須。欧米からの観光客にも人気でグループで楽しそうに過ごす姿をよく見かけます。

海鮮中華の客引きがやや強引で、お店の前の席に座るとシーフードのメニュー片手に早口で説明して来ますが、注文しなくても大丈夫です。英語や中国語で問題なく意思疎通ができなければ、ぼったくられる可能性もあるので注意して。

名店の揃うホーカーにしては珍しく、夜の営業がメインのホーカーで、夕方17時頃まではクローズしているお店が多いです。深夜まで人出で賑わうので、エメラルド・ヒルなどのバーで飲んでから〆を食べにふらりと来るのにも使えます。

ニュートンフードセンターのオススメ店

1. 紐頓天香蛯麺 #60

わたしと同じくエビ好きの方よ、ここのプロウンミーを食べてからでないと死ねませぬぞ(誰)。濃厚な海老出汁の甘めのスープはこれだけで何杯でも飲めるほどやみつきになる味!しかもエビは新鮮でプリプリ!

ドライもスープもどちらも甲乙つけがたいくらいにおいしいです。2人で行ったならどちらも頼んじゃいましょう!麺の種類を聞かれますがオススメはビーフンのような麺と玉子麺のミックス!味がよく絡んで美味しいです。また、店員のお姉さんが「エビの殻剥いて出しましょうか?」とも聞いてくれるので、その時には素直に甘えましょう。

店名 紐頓天香蛯麺(Newton Tian Xiang Big Prawn Noodle)
住所 Newton, #60, Newton Food Centre
営業時間 17:00~26:00

2. On Tap Fresh Brew

ホーカーで飲むクラフトビール!ちょっと強面のおじちゃんが店番をしているので女性一人だとドキドキしてしまうやもですが、見かけによらず優しいのでご安心を(笑)。

ニュートン・ホーカーのOn Tapメニュー

しかもメニューには日本語の説明つき!ビールの種類も豊富でピルスナー、デュンケル、ウィートビア、ブラウン・エール、ポーター、IPAなどなど‥‥。タイガービールに少し飽きてきたなんて時にも使えますね。

さらにさらに、全て試飲ができちゃいます!気になる銘柄があったら、メニューを指さしながら「Can I taste this?」と言ってみましょう。気に入ったら「I’ll take this」、口にあわなかったら「Sorry,I’ll leave it」です。

シンガポールではさらりと飲みやすいウィートビアがオススメですよ。

ニュートンフードセンターのOn Tapの試飲グラス
On Tapの試飲グラス ハングルが可愛い‥‥

店名 On Tap Fresh Brew
住所 Newton, #71, Newton Food Centre
営業時間 18:00~26:00

まだまだあります!オススメのホーカー

ラオパサ・フェスティバル・マーケット

金融街の真ん中にある魚市場を改装したコロニアル調の建物が印象的。夕方から開かれる、周りの道路を歩行者天国にしたサテー屋台が人気。ランチタイムはオフィスワーカーで混雑するので避けた方が無難。値段はやや高め。

チャイナタウン・コンプレックス・フードセンター

チャイナタウンの中心にあり観光時に便利な大規模ホーカー。地下がウェットマーケット、1階がローカルの中国衣料や雑貨、2階がホーカーになっています。ローカル色が強くまさに中国系ホーカーの王道。ビブグルマンやミシュラン一つ星を獲得したストールも入っています。ディープな雰囲気を味わいたい人にオススメです。

オールドエアポートロード

中心部からカトン地区に向かう途中にある郊外のホーカー。周辺の公団住宅の住民が中心で観光客はほとんど見かけませんが、2019年にはフライド・クウェイ・ティオとクウェイチャップの2店がビブグルマンに掲載され、他にも昼時は行列のできるお店を多く見かけます

特に豚骨スープ×海鮮の出汁が効いたシーフド焼きそばのホッケンミーを提供するお店「南星福建炒蝦麺」は、ホッケンミー好きなら一度は行ってほしいお店です。

南星福建炒虾面 【シンガポール】保存版!おいしいホッケンミーが食べられるお店まとめ

シンガポールのホーカー文化は旅行者にとっても足を運ぶ甲斐のある奥深い文化で楽しみも無限大!ぜひ、こちらの記事を参考にしながら、あなたのお気に入りのホーカー、そしてストールを見つけてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました!