デニッシュ専門店レカーの人気No.1を味わう
2019年10月にオープンしたばかりのデニッシュ専門店レカー。東急東横線の代官山駅北口から渋谷方面に5分、静かな路地に佇むマンションの1階にそのお店はあります。
前にいた女性ふたりが嬉しそうにデニッシュの入った紙袋を抱えお店から出てくるのを見送って中へ入ると、ショーケースに所狭しと並ぶデニッシュとやさしい笑顔のシェフが出迎えてくれます。
レカーのデニッシュは、北海道バターと北海道小麦を使用したこだわりの美味しさが自慢。中でもパティシエ出身のシェフが手掛けるレカーの真骨頂は、ヴァーム・デニッシュにあります。
注文を受けてからカスタードクリームを詰めてくれるので、デニッシュもクリームも一番おいしい状態でいただくことができます。
お店の中と外に簡易のベンチがあったので、まずはヴァーム・デニッシュとカフェラテをいただくことにしました。すると「一番おいしい状態で食べていただいてありがとうございます!」とシェフからお礼の一言が。こちらまで嬉しくなってしまいます。
一口かぶりつくと、パリパリホロホロとデニッシュの一層一層が口の中で音を立てて崩れていきます。その後すぐになめらかで程よい甘さの冷たいカスタードクリームが波のように押し寄せてきて‥‥もう一回パリパリを体感したい!→カスタードの波→もう一回!を繰り返している内にあっという間に食べ終わってしまいました。
こんなにも食感が際立つデニッシュが今まであったでしょうか。職人技としか形容の仕様がない繊細さと、それを誰もが味わえる形に落とし込める技術力に脱帽です。
このデニッシュの層を造り上げるため、レカーではなんと厨房全体をデニッシュ生地に適した温度に設定しているそう。材料だけでなく、ここにも職人のこだわりが垣間見えます。
スイーツ~お惣菜系まで、全部食べたい絶品デニッシュ!
ヴァーム・デニッシュを食べ終わった後、テイクアウトでその他のデニッシュを購入しました。個人的においしいと思うオススメのデニッシュには、★をつけています。
ひかえめな甘さのあんこと軽やかなバタークリームの塩気、ザックリとしたデニッシュの食感が三位一体となったあんバターデニッシュ。
あずきはもちろん北海道産。デニッシュに仕立てるにはバランスが難しいと思う素材ですが、とても上品な味にまとまっていて、ペロリといただけてしまいました。
洋ナシの赤ワインコンポートが宝石のように艶めく、ポワール・ヴァン・ルージュ。その下にはおそらくヴァーム・デニッシュと同じカスタードクリームがたっぷり詰まっています。
サクサクのデニッシュと、水気のある洋ナシ、カスタードクリームのバランスがたまらない!外れないおいしさです。
キャラメルのほろ苦さとバナナの濃厚な甘さが楽しめる定番の組み合わせ。ほっと一息つきたい時のデザートにオススメ。
アーモンドクリームとカスタードを混ぜて作る「フランジパーヌ」というクリームが詰まったデニッシュ。これが本当においしい‥‥。私たちは少し冷やしていただきましたが、リベイクしてもおいしいそう。
有機バニラビーンズの香りがリッチで幸せな気分になります。紅茶にぴったり。
素朴な見た目ですが、甘さが程よく、噛むとジュワッとおいしさがひろがる隠れおいしい一品。
濃厚なキャラメルソースとデニッシュの食感のコントラストが楽しめます。濃いめのコーヒーと相性がよさそう。
極太チョリソーを大胆に乗っけたデニッシュ。おいしいけど、デニッシュを楽しめる要素は薄め。
ミスドのエビグラタンパイが、白ワインを覚えてメタモルフォーゼして誰だか分からなくなって帰ってきた感じ。エビもマカロニももはや入っていませんが、酒飲みにはたまらない、グリーンオリーブの塩気、自家製ベシャメルソース、黒胡椒のアクセントとこんがりデニッシュの組み合わせ。大人リッチな味わいです。
元々パティシエとして修業されたいたこともあって、やはりお惣菜系よりもスイーツ系のデニッシュの完成度が素晴らしいなと思いました。テイクアウトでここまでのおいしさが維持できるのは日夜とても研究されているのだと思います。
自分へのご褒美はもちろん、ちょっとした手土産にも喜ばれること間違いなしのおいしさです!
見逃せない季節のフルーツデニッシュ
また、レカーでは旬のフルーツを使ったデニッシュも購入できます。一番おいしいタイミングで入荷した食材だけを使うので、販売期間は2~3週間。お店の方によると、やはり早い時間に売り切れてしまうことが多いそうなので、確実に購入したいという方は予約をオススメします。
季節のフルーツデニッシュについては、お店のインスタグラムで随時告知がなされているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
お店の情報・アクセス
Open 木 金 土 日
10:00〜17:00 ※売り切れ閉店