シンガポールで「タッチ決済」を使ってみた!両替もチャージも不要でMRTやバスに楽々乗車!

シンガポールでの移動に欠かせないMRTとバス。お持ちのクレジットカードでそのまま乗車できるのはご存知ですか?

チケットやEZ-Linkカードを購入しなくても、クレジットカードをタッチしてそのまま改札をスルー。事前の登録や申請などは必要なく、お手持ちのクレジットカードが直ぐに利用できます。

シンガポール SymplyGo タッチ決済 改札

両替やチケット購入、チャージの手間いらず

MRTやバスの乗車には、まず両替をしてシンガポール$を手に入れる必要があります。それから駅の券売機でスタンダードチケットか、有人の窓口でEZ-Linkカードを購入し、さらにはチャージ(入金)する…という二重三重の手間がかかります。

券売機や窓口は行列していることもあり、例えば「短期の滞在で数回しか乗車しない」という場合には、ただでさえ貴重な時間をロスしてしまいます。

しかし、クレジットカードのタッチ決済(コンタクトレス決済)を利用すれば、その手間を全て省略し、直接乗車することができるのです!

タッチ決済で改札をスルー「SymplyGo」

これは2019年4月から運用が始まった「SymplyGo」というシステムで、タッチ決済に対応したクレジットカードやデビットカードが利用できます。2020年1月の時点で対応しているのはVISAとマスターカードです。カード表面に、VISAはタッチ決済、マスターカードはコンタクトレス決済のロゴがあれば使用できます。

タッチ決済 / コンタクトレス決済のロゴ

▲ タッチ決済 / コンタクトレス決済のロゴ

日本で発行できるクレジットカードでは、三井住友系(三井住友VISAクラシックカード(キャンペーン中)三井住友VISAゴールドカード等)、イオン系(JALマイルが溜まるものも有)、ANA/JALカード(VISA)等があります。

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タッチ決済の名称はVISAの呼び方で、正式には「コンタクトレス決済」もしくは「NFC決済」というそうです。タッチ決済の方がなじみやすいので文章ではタッチ決済に統一しています。

使い方は実にかんたん、タッチ決済に対応したクレジットカードかデビットカードをMRT改札やバスのカードリーダーにタッチするだけ。利用額が自動的にカードに課金、または銀行口座から引き落とされます。

事前登録や申請など面倒なことは一切なし!日本で使っているクレジットカードが、シンガポールに到着してそのまますぐに使えます

セキュリティ面も万全!

さらに優れているのはセキュリティが高いこと。

カードリーダーを通す従来式の決済はスキミングの危険性がありますが、コンタクトレス(非接触型)での決済はスキミングの心配がゼロ

コンタクトレス決済は世界標準の仕組みであり、VISAやマスターカードなどのクレジットカード会社が導入を進めていて、海外ではかなり普及しています。日本ではまだあまり馴染みがありませんが、クレジットカード各社がタッチ決済カードへの切替に力を入れるとの報道もあり、これからは日本でも使う機会が増えると思います。

専用のICカードにこだわらず世界共通の決済システムを公共交通機関に導入するなんて、シンガポールの先進性は目を見張るものがありますね。

Apple Pay やGoogle Payにも対応

SymplyGoはモバイル決済のApple Pay やGoogle Payも利用可能で、対応しているスマートフォンをタッチして乗車することも可能です。

残念ながら私のiPhone6Sはモバイル決済非対応のため確認することができませんでした。次回は対応機種に買い換えて、使ってみたいと思います!

利用時の注意点

決済+為替手数料がかかる

シンガポール国外で発行のクレジットカードを利用した場合、決済の都度手数料がS$0.5課金されます。

決済はVISAは利用の翌日に前日利用分をまとめて、マスターカードは5日分まとめてか利用額がS$15に達した時のどちらか早い方。日本のクレジットカードはどちらにしろ手数料がかかるので、毎日手数料のかかるVISAよりマスターカードの方がお得ですね(笑)

また、決済はカード会社が設定した為替レートで行われるため、現金に両替してチャージした場合よりレートが悪いケースが多いです。

今回、私はジャパンネット銀行のVISAデビットを利用しましたがS$1につき2円程度レートが悪かったです。ただ、VISAタッチを移動だけで利用する場合は、バスやMRTを1日4回乗り降りしたと仮定しても10円程度の違いにしかなりません。それに決済手数料のS$0.5(約40円)を加えても、1日+50円程。

50円で購入の手間を省き、利便性を購入したと考えれば安いのではないかなと思います。

もちろん長期滞在で利用回数が多い場合はEZ-Linkカードの購入をオススメしますが、2~3日程度の短期滞在でMRTやバスの利用が少ない場合には、専用のICカードを購入する必要のないSymplyGoはとても便利だと思います。

料金&乗車履歴の確認はアプリが必要

EZ-Linkカードでは降車の際に利用料金とチャージ残高が表示されますが、タッチ決済では利用額が表示されません。また、翌日以降の決済は利用額の合計金額のみでの確認となります。利用料金や乗車履歴等の明細を知りたい場合は「TL SymplyGo」という公式アプリの登録が必要です。(※アプリに登録しなくても、タッチ決済は利用可)

タッチ決済でバスに乗ってみた

MRTのホームページでSimplyGoを発見し、これはすごい便利なのでは!?と思いタッチ決済のできるクレジットカードを探しましたが、ない…唯一ジャパンネット銀行のキャッシュカードがVISAデビット対応だったため、今回はこちらを利用しました。

VISAデビットを握りしめ、少々緊張しながらMRTの改札へ。もし使えなかったらどうしよう、そんな時のために逆の手にはEZ-Linkカードを隠し持っていました(笑)。

ドキドキしながら改札にタッチ!警報がなることもなく、係員が飛び出してくることもなく、何事もなく普通に改札を通れました。ほっとすると同時に何となく感動。EZ-Linkカードとの違いは「Bank Card Usage」と表示されること。

シンガポール SymplyGo タッチ決済 改札

バスの場合はそれに加えて「Have A Nice Day」と表示されます。

シンガポール SymplyGo タッチ決済 バス

ちなみに先にも触れましたが、降車時に利用金額は表示されません。

買い物やフードコートでも使えます!

タッチ決済は公共交通機関だけではなく、シンガポール内での買い物やフードコートでも使用することができます。写真はサマセットのショッピングモール、313@somersetのフードオペラの店です。

シンガポール SymplyGo タッチ決済

お店でタッチ決済のロゴを見つけたらぜひお試しを!

まとめ

タッチ決済はサインレスでかんたん、スキミングの心配もなく安心して使えます。一度使ってみると、これまでのクレジットカード取引がわずらわしく感じるほどです。

特にMRTやバスにそのまま乗れるのは本当に便利!短期間でシンガポール旅行を考えている方には特に、強力な便利アイテムになると思います。

皆さん、ぜひタッチ決済のクレジットカードをお供に、次回のシンガポール旅行をスムーズで快適なものにしてください!

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