海外の空港での乗り継ぎは不安が多いかと思います。初めてヨーロッパへ旅行される方やビジネス利用、渡欧先でアポがあり遅延できない、乗り継ぎ時間が短い方…等、理由はいろいろあるかと思います。
今回は実際にフランクフルト空港で乗り継ぎをしてみた体験記とそこで気づいた注意点をまとめて、皆さんの乗り継ぎが少しでもスムーズになるようにお手伝いしたいと思います。
ANAで渡欧する際はフランクフルト空港利用率が上がる?
フランクフルト空港はヨーロッパ3大空港の1つであり、ルフトハンザ航空最大のハブ空港でもあります。
ANAを利用しヨーロッパへ渡る際、ルフトハンザ航空はANAと同じスターアライアンスに加盟しているため、自然とフランクフルト空港を利用する機会も多くなると思います。
今回のプラハ旅行でも、ANAユーザーの私はフランクフルト乗継ぎでルフトハンザ航空を利用しました。フランクフルト空港は以前にも利用した事がありますが、長い連絡通路と長蛇の列の手荷物検査、ラウンジのソーセージくらいしか記憶にありません(笑)。
ルフトハンザ欧州内はAゲート、日本ANAはBゲート発着
今回私が利用した日本からのANA便はターミナル1のBゲートに到着。ターミナル1はA、Z、B、Cゲートがあり、スターアライアンス便が集まっています。
ちなみにD、Eゲートはターミナル2へ移動となります。
基本的にはルフトハンザ航空での欧州内発着はAゲート、欧州外への長距離線発着はB,Zゲートです。
ルフトハンザ利用で日本からフランクフルト空港乗り継ぎ→ヨーロッパ各国へのフライトはBゲートからAゲートと覚えておけば、まず例外はないでしょう。念のため到着したら搭乗ゲート案内の掲示板を確認し、その表示に従って進みます。
赤枠で囲ってある箇所がゲート記号となります。
なお、ゲート番号は変更がよくあるので、こまめに確認してください。今回も搭乗券の記載ではA52でしたが、最終的にA11に変更になりました。ゲート変更の際、フランクフルト空港は広大なので、場合によりかなりの時間を要します。
ハブ空港で常に混雑してる上、慣れない空港での移動は想定よりも時間がかかってしまうので、搭乗開始30分前には必ず一度は搭乗ゲートの確認をおすすめします。
乗り継ぎ時に入国・出国審査がある場合
シェンゲン協定加盟国発着の乗り継ぎでフランクフルト空港を利用する場合は、フランクフルト空港で出入国の審査があります。
今回の場合、ドイツと最終目的地のチェコは両国ともシェンゲン協定に加盟しているため、最初の到着国であるドイツで入国審査を受けます。
乗り継ぎ ”Connecting flights”の矢印に従って進むと入国審査”Immigration”があります。日本の出入国審査のエリアと大きな相違はありませんので安心してください。指示に従い、審査員にパスポートと航空券を提示します。
早朝5時の到着のためか10分程度で済みましたが、ハブ空港なので到着便が重なると待ち時間がかなりかかるようです。実際、審査後に後ろを見ると列がかなり長くなっていました。このように数分の違いでも待ち時間が大きく変わることがあります。
厳しいと噂の税関、今回は素通り
入国審査を過ぎると目の前が税関申告です。今回は係官もいなくて素通りでした。ただし、フランクフルト空港は税関が厳しい場合が多いようで、中にはカメラやiPhone、PCなどが新品だと課税される可能性があるとの情報もあります。
税関を過ぎるとすぐ階段とエスカレーターがありますのでレベル2(2階)に降ります。ここから先はゲートによって順路が別れます。
フランクフルト空港はセキュリティチェックが厳重
A、Bゲートは左手の矢印に従って左折すると手荷物検査場があります。今回はほとんど待ちませんでしたが、前回は20分以上かかった記憶があります。
セキュリティチェックはかなり厳重で、日本のようにゲートをくぐるだけの簡単なものではなく、ブースに入り正面に表示された身体の輪郭に合わせ、両手を頭の上にかかげて全身のスキャンを受けます。すると異常を感知した箇所のインジケーターが光ります。
私はなぜか両脇の下と靴、ベルトなど数カ所が反応し、かなり入念なボディチェックを受けました。靴とベルトは金具が付いていたのでわかりますが、両脇の下は汗が液体として反応したのではと想像します。
無事セキュリティチェックも完了、しかしここからが長い
入国手続きが終わりましたがここからが長い。まずセキュリティチェックのある2階から、Aゲートへの通路がある地下1階へ降ります。
エレベーターか階段の選択を迫られるのですが…
いつもの癖で階段を降り始めすぐに後悔しました。3階分をぐるぐる降りていかなければならないのです!常日頃から筋トレをされている方を除き、皆さんにはエレベーターの利用をおすすめします。
さらにAゲートまではこの連絡地下通路を延々と歩きます。
音楽が流れている通路をひたすら進みます(ちょっとかっこいい)。
壁には抽象絵画的な写真がデザインされています。JFK(ジョン・エフ・ケネディ)、LHR(ロンドン・ヒースロー)、HND(羽田)など、空港名が書いてあるので、空港のある各国の写真を加工したもののようです。Martin Liebscherというアーティストによる50以上の目的地が “Destinations” という一つの作品としてまとめられています。
ようやく終点。またエレベーターか階段かの選択を迫られますが、次は迷わずエレベーターに乗りました(笑)
Aゲートに到着です!
次はフランクフルト空港のラウンジ利用体験レポです。
静かで快適!フランクフルト空港 Lufthansa セネターラウンジの利用レポ
フランクフルト空港乗継 注意点まとめ
- ルフトハンザ利用で欧州内発着はAゲート、欧州外への長距離線発着はBゲート
- シェンゲン協定加盟国発着の乗り継ぎの場合はimmigration有
- 到着便が重なると長蛇の列になるためトイレ等は機内で済ませる
- ゲート番号の変更に注意する
- 新品の電子機器等は課税される場合あり
- セキュリティチェックが厳重 反応があっても焦らない