【2級】第7回 ビール検定 びあけん 出題傾向まとめ (1)

先日第7回ビール検定・通称びあけんを受験してきました。今回は、出題問題の傾向と分析 & この受験を通して学んだことを、実際に出題された問題を通してまとめていきたいと思います。

台風の影響で名古屋以西の会場は中止になったということで、1年に1回のびあけんを受験できなかった方の気持ちを考えるとやるせない思いですが、次回に向けてこの記事が役立てばと思います。また来年はビール検定を受けてみようかなという方のお役にも立てれば幸いです。

注意
本記事で参照しているテキストは 日本ビール検定公式テキスト [20184月改訂版] になります。Pの記述があるものは全て左記版の頁になります。

ビール検定 2級は”歴史”重視

早速ですが今回の問題をカテゴリ別に分けてみました。

第7回 ビール検定2級 出題傾向

過去の受験者から「びあけんの2級は歴史がめっちゃ出るよ」と聞いてはいたのですが、今回もその傾向が見られます。世界史と日本史にまつわる問題が合わせて25出題されました。

正答に近づくためには、そのカテゴリだけを完璧に覚えていればいいというわけではありません。逆にどこでその知識を得たかということが曖昧だと回答を誤る場合もあります。今回私は1週間で詰め込み受験に臨んだのですが(自己採点では82点で合格しているはず)、世界史の中で私が実際にこんがらがって間違えたのがこちらの問題。

ヨーロッパでは修道院がビールの普及に大きな役割を果たしてきた。ビール醸造施設の配置が示された1000年以上も前の平面図が残されている修道院名を、次の選択肢より選べ。

(a) ザンクト・ガレン
(b) スクールモン
(c) ヴァイエンシュテファン
(d) パウラナー

はい、皆さん正解はお判りでしょうか。

( c ) のヴァイエンシュテファンは世界最古の醸造所の名前で、テキスト P65 ではヴァイツェンの箇所で、「ヴァイエンシュテファン ヘーフェヴァイス」が写真付きで紹介されています。また世界史ではテキスト P114で「日本人初のブラウマイスター」生田秀が留学した先の学校の名前(ヴァイエンシュテファン中央農学校 現:ミュンヘン工科大学)として紹介されていますから修道院名ではありません。

( d ) のパウラナーもドイツの醸造所の名前ですので修道院名ではありません(P66 オクトーバーフェストビール / メルツェンの”主な銘柄”のところに記述があります)。

私は残りの ( a ) か ( b )で迷いました。

2級はトラピストビールに関する問題が必ず1~2問は出る!と思っていたので、「ザンクト・ガレンも確か修道院の名前だったけど、日本のビール会社の名前だったけかな?トラピストビールに認定されているのはこの中でスクールモンだけだしスクールモンでしょ~1000年も前の図面が残ってるなんて話知らないけど」。

ああ…

もう…

私バカ…

2級は、後にふれる約1割りの時事問題を除き、基本的にテキストに書いてないことは問題になりません!

修道院=トラピストビールの問題であると頭がロックされてしまったんですね。こちら完全に世界史の問題です。しかも、もっと深いところまで覚えていれば誤答は免れていました。スクールモンは1850年に設立しているので、問題文の1000年前という項目には当てはまらないのです。

ということで正解は、

 

ザンクト・ガレン

 

P91 – 修道院と都市のビールで文章で書かれています。世界史の章に書いてあった文章がすっぽり抜け落ちていたんですね…ご愁傷様です。こんな風にして覚えている知識に偏りがあったり、短絡的に回答を選ぶと、あと一歩…!というところで間違えてしまうようなあざとい問題が世界史以外でもちらほらありました。

ザンクトガレーンという厚木市の地ビール蔵は実在します。

 

意外と多い?「製造工程」に関わる問題が1/5

第7回 ビール検定2級 出題傾向

「製造工程」に関する問題は20問出題されました。これはどういう心づもりで臨むかというところも関係してくるかと思うのですが、わたしは意外と多いなという印象です。もっと歴史がガッツリ出ると思っていた( 3~4割くらい )。

問題数も多くボリュームもあるところなので、もう少し子細に見てみましょう。

製造工程問題の内訳

だん。この分け方は公式テキストのセクションごとに分けています。2つにまたがっているものは「、」でつながっており、全体の流れの理解が必要なものは「全体」としています。上記グラフの5%=1問です。

こうみると仕込工程がほぼ半分の40%を占めています。複合型の問題合わせるとぴったり10問です。

続けてパッケージングの問題が20%出題されました。世界史の知識も絡んできたりしますが、パッケージングのところを読み込んでおけば正解できる問題が4問というのは、意外と多いなと思いました。

わたしは「流れ」や「歴史」などストーリー性のあるものに関して実際に自分が体験していないことを記憶するよりも、表や絵、全体を記憶したり脈絡のないものをそのまま記憶する方が得意なタイプですが、おお、このレベルの問題も出るのか…と驚いた問題はこちら。

 

一般的な下面発酵酵母は、ブドウ糖が最大(A)個つながったものまで取り込むことができる。(A)にあてはまる数字を次の選択肢より選べ。

(a) 1
(b) 2
(c) 3
(d) 4

皆さん覚えていらっしゃいますか。

 シンキングタイム

 

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 シンキングタイム終了 

 

恐らくここでひっかかりやすいのは ( b ) 2だと思います。「え?いやいや b でしょ?β – アミラーゼがでんぷんを2個ずつに切って酵母が取り込めるようにしていくって覚えているよ」

はい、上記の赤線部は間違いではありません。しかし!ビール酵母は最大3個まで繋がったブドウ糖に入り込むことができるのです。

 

 

ビール酵母は13個まで繋がったブドウ糖なら取り込めるけど、 β – アミラーゼという酵素の働きの特徴が2個ずつ切り分けるというだけなのです。

テキストにはイラストでの説明もあり、わたしはこのイラストをまるっと覚えていたので誤答を免れました…。

ちなみに、ブドウ糖が一つだけのものはブドウ糖 (一糖類)、二つくっついたのものは 麦芽糖 (二糖類)、三つくっついたものは マルトトリオース (三糖類) といいます。

ビアスタイルは3級範囲も徹底暗記が吉

続いて12問出題されたビアスタイルの知識に関する問題について。

問題文・回答の選択肢において第7回で出題されたビアスタイル及び固有名称は下記となります(その他のカテゴリで登場した固有名詞は含みません)。

ビアスタイル出題ビール

圧倒的トラピスト

12問中3問。その内トラピストビールのみを深く掘り下げる問題は1問のみでしたが、トラピストビールの定義が定められた年とその他の出来事を古い順に並べる問題(次の過去問)や、問題文に該当するビールを選ぶ問題で選択肢として2つトラピストビールが登場しました。それから前述の世界史の問題で私がトラピストビールの問題だと誤発射した問題も出題されているので、トラピストビールのページは完璧に覚えておいて損はないでしょう。

また、ビアスタイルの出題範囲ごとの内訳を見てみます。

ビアスタイル出題級 内訳

2級マークがついているビアスタイルばかりでたかといえば、そうでないことは一目瞭然。

ただ、1級は選択肢として有名なビールが出てくるくらいなのでそれほどカバーしなくていいでしょう。今回出題された1級マークのビールは「デュベル」「デリリウム トレメンス」「ローデンバッハ・クラシック」の3種類ですが、どれもベルギービールが好きな人ならお馴染みの銘柄です。

2級はまずトラピストビールを完璧に覚えること。そしてビアスタイルの発酵方法(ラガー / エール)もセットで覚えましょう

また、このグラフからもわかる通り、3級マークのビールの登場率が半端ないです。しかも3級のビールが絡む問題はそのビールに関わる年号や出来事など深いところまで覚えていないととりこぼす可能性大です

例を上げます。

ヨーロッパのビールに関するA・B・Cの出来事を古い順に並べたものを次の選択肢より選べ。

A :ウィーンの醸造家アントン・ドレハーがウインナービールをつくる
B :イギリスでエンタイアが売り出され成功した
C :トラピストビールの定義が定められた

(a) B⇒A⇒C
(b) B⇒C⇒A
(c) A⇒C⇒B
(d) A⇒B⇒C

 

AのウィンナービールとCのトラピストビールは2級マークですが、Bの問題文に出てくる「エンタイア」は、3級マークのポーターの説明中に出てくる商品名です。ポーターがビアスタイルとして確立するきっかけとなった商品名になります。

答えは、A は19世紀半ば(1850年頃)、Bは1722年、Cは1962年なので、これを古い順に並び替えます。

 

( a ) B⇒A⇒C

 

3級を飛ばしいきなり2級を受ける人は特に3級について網羅しておくと正答率があがるでしょう。

★10月中に分析 ( 2 ) を更新予定です。内容は、

どれくらい出た?酒税法改正関連問題
今年も気になる!時事問題
2級合格のためのテキストの読み方

の3本です。デュエルスタンバイ!(古い)

 

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