#9 文佳人 雄町 純米吟醸
高知・アリサワ酒造のお酒。
この頼みすぎ感が否めないテーブルのお料理に合うお酒を…という無茶ぶりによるセレクトです。
先日、新宿で宴会するなら樽一を激推しするする7つの理由という記事をアップしましたが、ここには書いていないおすすめポイントに22:30閉店という、新宿の歌舞伎町の居酒屋とは思えない営業時間設定があります。22:30。2軒目も行けちゃう時間ではありますが、気持ちよく一次会でお開き出来る時間でもあります。
この日も新宿ピカデリーで二度目の日日是好日をみて、酉の市を覗き、その後の訪問だったので、時間はギリギリの21:30入店。フードは既にラストオーダーを聞いて回っている段階で、心残りがないよう思わず頼みすぎてしまいました。
まずは琥珀ヱビスで乾杯。突き出しはむかごの干しエビ味噌和え。
これがまた美味しい。
そして日本酒、どうしようかなと三浦店長に相談すると、冒頭の文佳人を持ってきてくれました。
しかも「雪冷え」のものと「人肌燗」のものを持ってきてくださり、味わいの違いを説いてくれるサービス付き。
雪冷えの文佳人は、チーズの塩辛とベストマッチ。
対して、人肌燗の文佳人はこってりしたお肉も受け止められるくらい味がふくらむ。
客「日本酒、『冷や』で頼んだんだけど…」
店員「はい、冷やです」
客「ぬるいんだけど…」
店員「はい、日本酒の『冷や』は常温です」
客「『冷や』は冷やしたお酒でしょ?」
店員「それは『冷酒』です」というトラブルが全国の居酒屋で多発したので、最近は『冷や』と頼まれると常温か聞く模様
最近こんなツイートが話題になっていたけれど。常温と言っても、最近の日本の気候では夏では常温放置は温度が上がりすぎるし、逆に冬なら冷たくなりすぎるし。15~20度くらいが常温=冷やと呼ぶので、例えば冷蔵庫から出してきたとしても、温度が15度くらいならそれは”冷や”ですしおすし。お客さん、ぬるいってことは20度超えてたかもしれないよね…。
と思ってみていた。
日本酒は、温度によって、しかもワインみたいに厳密にこの温度!というのでなく、冷たくしても、アツアツにしても、ぬるくっても、それぞれに味わいのある懐の広いお酒だなと思います。
だからみんなも懐広く行こうよね。ね。
ちなみにこの文佳人を味わった後は、天の戸の燗酒をもらい、浦霞のひやおろしで〆。
秋は本当にお酒がおいしい季節ですねえ。
新宿でおいしい日本酒を飲みたい時には、ぜひ樽一へ。それでは、あでゅー。