シンガポールに旅行に来たら、一度は行きたいアフタヌーンティー(ハイティー)。
今回は、ホテルよりも気軽に、でもホテルに負けないくらい優雅でゴージャスなひとときを過ごせるTWGのアフタヌーンティーをご紹介します。メニューの英訳もしていますので、英語が苦手で気後れしそうという方も安心です。
- ホテルのアフタヌーンティーは敷居が高いと感じる方
- 英語での予約やドレスコードなどが不安という方
- 旅行中の予定が流動的で予約が難しい方
- 食事の量が少なめな方
- お土産を一緒に購入したい方
シンガポールでTWGのアフタヌーンティーが体験できるティーサロンは?
シンガポール発の高級紅茶ブランドとして大人気のTWGですが、シンガポール国内でもアフタヌーンティーが体験できるティーサロンは、5店舗のみ。
マリーナベイサンズ×2、IONオーチャード、タカシマヤ、スイスホテル・ザ・スタンフォードのTWGです。
今回は、特にラグジュアリーな雰囲気で大人気のマリーナ・ベイ・サンズに入っているTea Gardenでアフタヌーンティーを体験してきました。
マリーナベイサンズの中央、円形の吹き抜けの高級ブティックに囲まれ、水面の上で煌びやかに浮かんでいるように見えるこちらの店舗でのアフタヌーンティーは、シンガポール旅行の思い出に華を添えること間違いなし!
TWGのアフタヌーンティーの待ち時間&予約方法
基本的にホテルのアフタヌーンティーは予約が必要ですが、シンガポールのTWGのアフタヌーンティーは予約ができません。
行列しているのを何度かみかけていたので、ダメ元で電話をかけてみたのですが、どちらのお店も予約はできないです~と言われてしまいました…。
時期がクリスマス前後だからなのかなと思ったのですが、他の方の体験談などを読んでも、できなかったという方ばかりなので、予約はできないと思っていた方が賢明と思います。
予約ができないとなると、直接行くしかなくなるのですが、どのくらい待つのか気になりますよね。いつも1時間待ちなら予定も立てやすいのですが、経験的にTWGの待ち時間は幅が広いです。
「2時間以上並びます」という時もあれば、2~30分で済むこともあります。わたしたちが行った時には10人並んでいましたが、ちょうど入れ替わるタイミングだったのか、20分でお店に入れました。
わたしたちが行った日は12月23日の午後16時頃。日本では祝日ですが、シンガポールでは平日だったのも待ち時間が少なかった理由の一つかもしれません。また、この日は天気が悪く、雨も降っていました。
以前に試みた時の2時間待ちは土日のことだったので、やはり土日よりは平日、晴れよりも雨の日が比較的空いているのでしょう。
TWGティータイム(2-6 p.m.)限定のメニュー解説
TWGのティーサロンには午後2時~6時のティータイム限定のメニューがあり、その中にアフタヌーンティーが含まれています。
セット名が冠してありますが、恐らく皆さんが‘アフタヌーンティー’と聞いて想像する紅茶+3段トレーに一番近いメニューは、「FORTUNE」か「PARISIAN」というセットです。メニューに載っている写真のような感じですね。
英語アレルギーの方もいらっしゃるかと思うので、メニューの解説をします。
まずメニューの「FINGER SANDWICHES」と書いてあるTEA TIMEのすぐ下の枠内。5種類のフィンガーサンドイッチが28$と書いてあって、その下にはそれぞれの細かな説明が書いてあります。
フィンガーサンドイッチの内容は季節ごとによって変わるみたいなので詳細は省きます。英語以外のアレルギーをお持ちの方は、店員さんにお尋ねください。
TEA TIME SET MENUSと書いてあるところからが、アフタヌーンティーメニューの始まりです。
1837
TWGの歴史が始まる年号が冠された‘1837’は、一番基本的なセットメニューです。
TWG自慢の紅茶の名前がずらりと並ぶメニューから1種類選び、ホットかアイスか伝えます。単品で11$以上の紅茶には別途追加料金がかかります。
お茶菓子は、パティスリー(ケーキ)をトロリーから1つ選ぶか、TWGのティーゼリージャムとホイップクリーム付きのスコーン×2か、マフィン×2を選びます。
CHIC
続いて‘CHIC’。日本語でもシックなお洋服とかシックなデザインとかいいますね。シック。メニューを見ても何がシックなのかは皆目見当がつきませんが、甘いものと紅茶をいただく前に少しだけ塩辛いものも食べたいという時にぴったりなセットです。
内容は、1837+フィンガーサンドイッチ×3。
注意事項は変わりません。単品で11$以上の紅茶には別途追加料金がかかります。以上。
FORTUNE
恐らくここがテンションの境目であろう‘FORTUNE’。恋するフォーチュンクッキーのフォーチュンです。食べたら幸運が訪れるのかと問われても責任は負えませんが、ここから私のイチオシトリュフのクロックムッシュがオプションに入ってきます。
内容は、1837+選べるマカロン×3+選べるクロックムッシュorマンハッタンサンドイッチです。
クロックムッシュはサーモンかトリュフを選べるっちゃ選べるのですが、トリュフダメな人以外はお願いだからトリュフのクロックムッシュにして。お願い。わき目もふらずトリュフを選んでほしい。ので、マンハッタンサンドイッチの詳細も割愛…したいところなのですが、何が挟まれているのかだけ、メニューから拾っておきます。
自家製のパンドゥミに、ビーフパストラミ、グリルした子牛のベーコン、マイルドなカレー味のコールスロー、とろけるスモークチェダーチーズとスイートピクルスを挟みました。
‥‥‥あれ?
訳してて思ったけど普通においしそうだな?調べてみると、セットでマンハッタンサンドイッチを頼めるのはFORTUNEだけ&単品の場合クロックムッシュより1$高いスペシャルメニューなのでこっちもアリ!(おい!)。
PARISIAN (serves 2)
パリジャン。いやいや、そこはシンガポーリアン、では?と思うのですがそれはさておき。ティータイムセットメニューの中で唯一リア充2人用のセットメニューです。甘いものよりしょっぱい系に少しだけ偏っています。内容とお値段的に一番お得感があります。
内容は、1837×2+フィンガーサンドイッチ×4+選べるクロックムッシュ2人分です。
今回は、こちらのPARISIANセットをいただいたので、詳しくは次から見ていきましょう。
TWGのアフタヌーンティー「PARISIAN」
はい~こちらのPARISIANセットですが、1837、つまり紅茶と甘いものの選択権はそれぞれにあるのですが、クロックムッシュはサーモンかトリュフのどちらかしか選べません。
紅茶選び
まずは紅茶を決めるところから。メニューが屏風だたみになるほど夥しい種類が並んでいるので、迷ったら素直に店員さんにオススメを聞きましょう。
わたしのお気に入りはGRAND WEDDING TEA。甘く華やかな香りですがフルーティーで爽やかさもあり、晴れの日のウエディングブーケのようなイメージです。
がしか~し、今回は店員さんに薦められるがまま、セイロンのUVA HIGHLANDS BOPとSINGAPORE BREAK FAST TEAをいただきました。
選べるお茶に制限はないのですが、単品で11$以上の紅茶には別途追加料金がかかりますのでご注意。ポップアップメニューになっていた‘インペリアル玉露’、気になったのですが値段を見てそっと閉じましたね‥‥‥。
手前がウバで奥がシンガポール・ブレックファーストです。色合いが美しい…。
ウバはしっかりとしたボディがありながらも、あたたかな甘味が感じられて、軽食~スイーツまでオールマイティに合うタイプでした。
シンガポール・ブレックファーストはバニラやスパイスがブレンドされているので、香りが強く甘味があります。好きな人は好きだと思うのですが、食事との相性はイマイチかもしれません。
二段トレー到着
紅茶が運ばれてほどなくして2段トレーが2つやってきます。選べるスイーツは、スコーンかパティスリーにするか迷ったのですが、お目当てのケーキが2つとも残っていたので、どちらもパティスリーにしました。
トレーその1。上段がパティスリー、下段がトリュフのクロックムッシュです。
トレーその2。こちらも上段がパティスリー、下段はフィンガーサンドイッチが4種類一皿の上に乗っています。
トリュフのクロックムッシュ&フィンガーサンドイッチ
アフタヌーンティーは下段から食べすすめていくのがマナーなので、クロックムッシュとフィンガーサンドイッチからいただくことにします。
トリュフのクロックムッシュ。カリカリに焼き上げられたホットサンドに、白トリュフを使ったベシャメルソース、チーズ、ポルトベロマッシュルームのバターソテーが挟まっています。
おいしいんだこれがもう‥‥‥。
食べる前から濃厚なトリュフの香りとバターが鼻孔をくすぐるのよ。たまりませんのよ。‘エンペラープーアルティーで香りづけした’とメニューに書いてあるのですが、だから高貴に仕上がっているのか?さすがにそこまで分かりませんが週2で持ち帰りたいおいしさです。
もくもくとクロックムッシュを食べ終えフィンガーサンドイッチへ。こちら、分かりづらいのですが、下がシュー生地みたいな食感でした。メニューをそのまま日本語に訳します。
ブリオッシュとタイのバジルチキン、サバンナ・ダウン・ティーで香りづけしたチリとマンゴー
なるほどよく分からないけどおいしい~!Savannah Dawn Teaは、マンゴーの香りがするノンカフェインの緑茶らしく、お茶単品で味わってみたいなと思いました。
お茶のメニューを選ぶのに迷ったら、フードの香りづけに使われているお茶をチョイスしてみるというのも手なのかな。
続いてはこちら。これ、日本人なら何が振りかけてあるか分かるはず…そう!玄米茶とあられがサンドイッチの上に振りかけられているのです。海苔じゃないのがミソね。
スモークサーモンとホースラディッシュソースのピリッとした辛さ、あられと玄米茶のアクセントが織りなすハーモニーが新鮮なおいしさでした。
青い花びらとパプリカがカレーマヨネーズのイエローに映えてとっても美しい見た目のこちら。外側のカリカリとフィリングのしっとり感が食感にコントラストを与え、目にも口にもおいしい一品でした。
最後のフィンガーサンドイッチ、ミルクバンズにシラチャ―マヨネーズであえたボストン・ロブスターのほぐし身と粒マスタードが乗っています。これは嫌いな人の方が少ない味でしょう。
やっぱり日本茶・日本の食材ってブームなんでしょうかね。‘玄米茶ふりかけ’が、英語のメニューにそのままGenmaicha Furikakeと表記されていたのには驚きました。
いざパティスリーへ
Instagramでどなたかが「これがあったら絶対絶対食べてほしい…!」と仰っていて、目に焼き付けておいたケーキがあったので頼んでみました。見た目がまず可憐すぎやしませんか?
味の想像がなんとなくつくかなとは思うのですが、遥かに超えてきます。すごく繊細なバランスで外も中身も可憐です。本当に、甘酸っぱいけど嫌な酸味はゼロで、ただただ本当に純粋においしい。筆舌に尽くしがたい…名前が分からないのですが、わたしからも「絶対絶対食べてほしい!」って言っておきます(どなただったのだろう…)。
もう一皿のパティスリーはこちら、その名も‘Singapore Surprise Cake’、シンガポール・サプライズ・ケーキといいます。
ストロベリーが入ったクリームブリュレのようなタルトです。ヴァニラ・バーボンティーで香りづけされているのでとってもあま~い幸せになれる香りがします。
見た目は他の華やかなケーキと比べるとちょっぴり地味ですが、王道の味が洗練されたセンスで一段格上げされていて、紅茶との相性も非常によく、食べれば大満足できます。しかもシンガポールのTWG限定のケーキなので、旅の思い出にもなりそう!※すみません、現在では自由が丘のTWG Teaサロンでも食べられるみたいです。
雰囲気や味やサービス‥‥‥何もかもに大満足した我々は知らない間に紅茶をもう一種類頼んでしまっていました。Earl Grey Fortuneという紅茶で、すごく味がしっかりしていて、ベルガモットの香りも良く、食後にちょうどいい重さでした。
お会計
Parisian 72$、Earl Grey Fortune 13$、サービス料10% 8.5$、GST7% 6.55$で〆て100.5$のお会計!
80円のざっくり換算で約8,000円です。サービス料やTAXを入れて、1人当たり4,000円考えるとコスパ最高です。
マリーナベイサンズの中央部、抜群のロケーションで、最高級の紅茶とTWGのエッセンスが詰まった軽食やパティスリーをまんべんなくいただけるので、多少なりとも並ぶ価値はあると思います!
予算を抑えてハズさないアフタヌーンティーで旅行に華を飾りたい!そんな人には特にオススメなアフタヌーンティーです。ぜひ、参考になさってください。
TWG Tea Garden at Marina Bay Sands
2 Bayfront Avenue, B2-65/68A, Singapore 018972
Temporarily Closed
(65) 6565 1837