皆さん、海外旅行に行く時の”スマホ=ネット環境”はどうしていますか?航空券やホテルの手配、現地での食事や観光…その他、荷造りや両替などなど、海外旅行の準備は煩雑で大忙しですよね。そしてはたと気づく…出発直前に「あれ?あっちでLINEってできる?SNS投稿は?ネットは使えるんだっけ?」
今回は、現地に着いてから慌てず適正な方法でネット環境を得るための方法とメリット・デメリット、実際にかかる費用についてまとめました。
海外でスマホを使う=ネット環境に接続する方法は大きく分けて次の4つの方法があります。
1.フリーSIMカード おすすめ度★★★★
メリット
・Wi-Fiよりも安くて追加料金なし
・買い切りなので返却の手間なし
・軽い
・現地でも買える、日本でも買える
・大容量、高速通信
・滞在期間を選ばない
デメリット
・SIMフリーのスマホがないと使えない
・設定に手間取る場合がある
・日本で使用していた電話番号が使えない
安い・軽い・便利の3拍子がそろっているのがプリペイドSIM。正直私はなぜ個人の旅行でWi-Fiルーターを勧めるのか…理解に苦しみます。
そもそもSIMフリーのスマホでないという方や説明書を読むのが苦手という方には向いていませんが、利便性やコストの面、携帯時の軽さやかさばらない点などなど考えれば考えるほど、断然SIMカードがおすすめです。
また、誤解されている方が多いのですが、SIMカードは必ずしも現地購入が必要なわけではありません。基本的にはAmazonで、日本語説明書付きのものが購入できます。
実際に日本で購入/海外で使用したことのあるSIMカード
50ヵ国以上90日間使える主にヨーロッパ・オセアニア用 ¥1940
ヨーロッパ・オセアニア周遊SIM 4G・3Gデータ通信3GB
また現地での言葉や英語のできる方は(そうじゃなくてももちろん購入は可能ですが)、現地事業者のサービスを安く利用することができます。例えばシンガポールの場合、現地大手事業者のsingtelのツーリスト向けSIMカードというものがありますが、1週間使えて100GB15シンガポールドル(約1,300円弱)です。
100GBもあれば5人家族でテザリングしても1週間余裕で使えますし、動画や映画などを見ることもできます。
実際にわたしたちが5人でシンガポール旅行に行った際には、1つのSIMカードにMAX8台(スマホ5台×タブレットなど)繋がっていてもサクサク使えていました。
しかし、現地調達の場合、ドイツはテロ対策のためSIMカードの購入に本人登録が必要であったりと購入時の手続きが面倒な国もあります。初めての国でSIMカードを使おうという方は日本での事前購入がおすすめです。
2.国際ローミング オススメ度★★★
メリット
・国内と同じ感覚で利用できる
・毎月の携帯代+αでの請求で管理が楽
・荷物が少ない(普段使っているスマホだけでOK)
デメリット
・日本にいる間に対象のオプション申込が必要
・利用するプランによっては割高(980円~2,980円/日)
・3大キャリア以外のスマホ使用者は使えない
・長期滞在の場合は割高
国際ローミングはドコモ、au、ソフトバンクが提供しているサービスなので、この3大キャリア利用者には最も手軽かもしれません。キャリアの提供する国際ローミングプランに申し込んでおけば、現地に着いてすぐに日本と同じようにスマホが使えます。ただし、キャリアと提携していない現地携帯会社と接続してしまうと高額な使用量が発生してしまうので、必ずキャリアの提供するサービスであることを確認して使用してください。通常は現地に到着すると、SMSで接続できる提携会社の確認が届くようです。また、海外パケット定額サービスなどは専用のアプリを利用して接続するため、提携会社以外に接続することがありません。
海外パケット定額サービスは1日単位で980円から2,980円程度までの定額制になっています。国内で契約しているデータ定額容量を消費するプランで980円、国内契約分は消費せず海外分は別途のプランは、25MBまでは1,980円で25MBを超えると2,980円となるとパターンが多いようです。
25MB、ポケモンGOで遊ぼうと思ったら5時間でアウトTwitterやLINEなどのSNSやGoogle mapを使用して道を調べたりしたらあっという間です。2,980円かかると思っていいでしょう。
3大キャリアを利用している方にはとても便利ですが、やはり1日単位での定額のため長期滞在の場合は割高になります。また、最近増えているMVNO(格安スマホ/SIM)を利用している方は、事業者と契約プランによって利用できるサービスが異なります。音声通話とSMSはできるがデータ通信は利用できないなど、3大キャリアと同じ国際ローミングサービスを提供している事業者は限られているので、ご利用の事業者のサービスを確認してみてください。やはりMVNOを利用している方は断然フリーSIMがおすすめです。
3. Wi-Fiルーターをレンタルする オススメ度★★
メリット
・現地に到着したらすぐに使える
・1台で複数のスマホを接続しできる
・日本語での説明やサポートを受けられる
・大人数で利用するなら割安かも
デメリット
・空港の専用カウンターで受取・帰国後の返却が必要
・ルーターを常に持ち歩くので荷物が増える
・1日に使えるデータ量に上限がある
・バッテリーの充電が必要、切れたら使えなくなる
・盗難や故障の可能性がある
・長期滞在の場合は割高
日本で海外用Wi-Fiルーターをレンタルし、現地に到着したらルーターの電源を入れスマホからWi-Fi接続すればOKというお手軽さが魅力。イモトのWi-FiやグローバルWi-Fiなどがメジャーどころでしょうか。
テザリングもできるため、Wi-Fiを1台レンタルし、グループで接続も可能です。料金は1日1,000円程度~なので、グループで使う場合は割安になることもあります。
しかしグループで使う場合、1日に使用できるデータ量が決まっていてそれを超えると速度制限がかかってしまいます。速度制限を回避するために高速プランやデータ大容量プランを申し込むと高くつきますし、盗難や故障に備えるための保険も追加料金…なんだかんだで結構な額になってしまうことも。いわずもがな長期滞在には向いていません。
実際に2年前シンガポールに9泊した際にグローバルWi-Fiをレンタルしていきましたが、4Gで1日1.1GB+補償付きで1万6330円かかりました…1泊できちゃうよ…。
また、申し込み・受取・帰国時に指定の場所に返却という手間がかかります。広い空港内を受取カウンターまで歩いたり、帰国後着かれているのに返却ボックスに立ち寄らないといけなかったり、混雑するシーズンだと受取の列に並ばないといけなかったりします。
旅行中も、常に持ち歩かないといけないため荷物がかさばり重くなる、毎日充電が必要なこともデメリットとしてあげられます。
4.現地のフリーWi-fiを利用する オススメ度★
メリット
・無料
デメリット
・接続できる場所が限られている
・使いたい時に使えない
・セキュリティが不安
・速度が遅い場合がある
フリーWi-Fiサービスは、スターバックスやマクドナルドでおなじみです。日本でも最近フリーWi-Fiを利用できる飲食店や施設が増えてきたように思います。
海外は基本的に日本よりもフリーWi-Fi環境が整っていると考えて大丈夫です。ホテルや空港はもちろん、レストランやショッピングモールでは当たり前のようにフリーWi-Fiに接続できます。
無料で使えるので、とにかく安く!無駄な費用はかけたくない!という方にはいいかもしれませんが、実際には、レシートにWi-Fiのパスワードがついていたり、サイト(しかも現地語)への登録が必要だったりと条件や制限がある場合もあります。
そして最大のデメリットは使いたい時に使えないこと!ルート検索や翻訳などの調べ物がその場でできなかったり、Uberやgrabなどの移動手段でスマホが必要なサービスが思うように使えないというのは、旅行中かなりのストレスになると思います。
また、不特定多数の人が接続するフリーWi-Fiはセキュリティも心配です。接続する人数が多いと通信速度が極端に遅く、使い物にならないなんてこともあります。
フリーWi-Fiはあくまでも補助的に利用するというつもりでいたほうがいいと思います。
まとめ
短期/長期どちらの滞在であっても、コスト・利便性・携帯性など、トータルで見るとやはり、SIMフリーのスマホをお持ちなら、海外でのネット環境はSIMカードを購入するのが最善策のように思います。
何故か広告が多く利用者も減らない(いつもレンタルカウンターに列がある)Wi-Fiルーターですが、こちらはSIMフリースマホをお持ちでない方にしかおすすめできません。
自分のスマホとは別に持ち歩かないといけないので、荷物が増えるし盗難の危険性もあります。SIMカードは通販で買って自宅に届き、使わなくなったら破棄すればいいので楽ちんです。
SIMカードとWi-Fiルーターを徹底比較した記事も書きましたので、気になる方は からどうぞ。
最後まで読んでいただきありがとうございました!